昨日のぷかぷか日記で、
「お子さん、騒いでも大丈夫ですよ」
って書いたら
「寝転んでも楽しく観られるオペラなんて本当に嬉しいです。 子どもが小さい時に、こんな機会があったらな…。
音や暗さが怖くて会場でパニックになったらどうしようかと、なかなかチャレンジできなかったのを思い出します。」
と、書き送ってくれた方がいました。
子どもが小さいときは、みんなそうですよね。心配事がいっぱいあります。まして障がいを持っているとパニックになったり、いろんな想定外のことが起こります。
でも、今回は大丈夫ですよ。ぷかぷかのスタッフが何人も会場にいますので、何があっても、なんとか対応します。どうぞ安心してお子さんと一緒に、ひとときの夢の世界を楽しんでください。
オペラシアターこんにゃく座は、子ども向けの作品を持って旅公演をすることが多いので、子どもが騒いだりすることには慣れています。
私の子どもが小さい頃、保育園の送り迎えに車の中で、オペラ『セロ弾きのゴーシュ』のCDを毎日のようにかけていました。子どもはなんとなく聴いているうちに、歌を全部覚えてしまいました。いいものは、何も言わなくても、子どもの中にちゃんと入っていくんですね。しかも大人よりもはるかに覚えるのが早いです。
で、あるとき『セロ弾きのゴーシュ』の公演に連れて行ったら、一番前の席で、思いっきり大きな声で歌っていました。歌役者は、ものすごくやりづらかったと思うのですが、それでも文句ひとつ言われませんでした。子どもは大満足のようでした。
こんにゃく座も会場によっては客層が違うので、一概に子どもが騒いでもいい、という風にはなりません。六本木の俳優座劇場に子どもを連れて行ったときは、ぐちゃぐちゃとうるさく言っている子どもたちに、まわりから非難の目線が集中し、すごく疲れたことがあります。
みどりアートパークについては、そんなことは絶対にありませんから、安心して連れてきてください。
子どもたちへの思いがあります。
石垣りんさんの詩に『そらをかついで』というのがあります。萩京子さん(オペラ『ロはロボットのロ』を作曲)が、曲をつけています。
肩は/首の付け根から/なだらかに延びて。
肩は/地平線のように/つながって。
人はみんなで/空をかついで/きのうからきょうへと。
子どもよ/おまえのその肩に/おとなたちは/きょうからあしたを移しかえる。
この重たさを/この輝きと暗やみを/あまりに小さなその肩に。
少しずつ/少しずつ。
オペラ見ながら、みんなで空をかついでいきたいな。
だから、子どもたち、途中で騒いだっていいんだよ。
わいわい、にぎやかに、楽しく空をかついでいこう!