昨日静岡から11名もの方が見学に見え、リーダーの方が
「ぷかぷかには福祉の匂いがしない」
とおっしゃっていました。
福祉の匂いがしない、とはどういうことか。
福祉事業所にある「利用者さんがいて、指導者がいて」という、そういう人間関係がぷかぷかにはなかったということだと思います。どこまでも一緒に仕事をする関係。
そういうフラットな関係がどこから生まれたのか、を考えてみます。
ぷかぷかを始める前、私は養護学校(今でいう特別支援学校)の教員をやっていました。教員というのは生徒を指導します。私は30歳で教員になったこともあって〔つまり社会人の生活がまずありました)、この「指導する」という上から目線の学校用語(言葉)がどうもしっくりきませんでした。
生徒たちは言葉がしゃべれないとか、字が書けないとか、うんこの後始末ができないとか、できないことはいっぱいありましたが、それでも彼らを指導する、という言葉には、どうしてもなじめませんでした。
そんなえらそうなこと口にするほどの私は人間なの?というような問いです。学校にはそんな風に考える人はいませんでした。だから当たり前のように「指導する」という言葉がまかり通っていました。
色々できないことは、ふつうに教えてあげればいいだけの話であって、指導なんてえらそうな言い方しなくてもいいじゃん、て思っていました。ですから、生徒たちとはふつうにつきあっていました。
ふつうにつきあってなんの問題もありませんでした。こちらが教えたいことはちゃんと伝わったし、教わることもたくさんありました。
こんなステキな人達がいたんだ、という気づきは、私にとってはとても大きいものでした。人間を見る目を大きく変えてくれました。世界が違って見えた感じ。
その時の気づきが今のぷかぷかにつながっています。障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいい。そうすることで私たちが、そして社会が豊かになる。
それらはすべて養護学校の子どもたちに教わったことです。あらためて子どもたちに感謝!です。