今日、帰りの会で「70歳誕生日おめでとう!」とみんなにハッピーバースデーを歌ってもらいました。なんだか気恥ずかしいやら、うれしいやら。
70歳のあいさつを、といわれ、
「もうじいさんですから、やさしくしてやってください。あ、それから70歳らしいばかばかしい記念イベントをやります。」
といったら、あとで
「70歳らしいばかばかしいイベント、ってなんですか?」
とまじめに聞いてきた人がいて説明に困りました。
強いて言えば、一文のトクにもならないけど、わくわくときめいてしまうものを、この70歳にしてやろう、ということです。
今まで何度か紹介しましたが、脳腫瘍で亡くなったしんごっちは、わくわくときめくものを考える名人でした。
しんごっちにはかないませんが、70歳にしてわくわくときめくことをやりたいと思うのです。
今、なんとなく頭にあるのは、自転車で富士山の周りを一周するプランです。だいたい130キロくらいあります。まだ30代の頃一度行きました。アップダウンがすごかったことだけを覚えています。朝7時頃御殿場のホテルを出発して、ひたすら自転車こいで、ばてばてで富士吉田の駅についた時は、もう真っ暗になっていました。多分夜の8時頃だったのではないかと思います。
70歳で同じルートを行くのは2日くらいかかるかなとも思います。今は、いちばんしんどい峠を越える路線バスがあるので、それに乗れば快適なのですが、70歳のへそ曲がりは、楽なルートはつまらん!といって、あえて1,000メートルくらい登る峠道を自転車こいで登ろうというのです。困った性格です。
もう一つは冬の大雪山に登るプラン。単独は危険なので、ガイドを雇います。ガイドを雇っても、歩くのは自分ですから、凍った急斜面のアイゼンワークが必要です。トレーニングをする必要があります。どうしようかなと思っています。
大雪山は途中までスキー場のリフトで行きます。山頂まで600メートルくらいの高低差を登ればいいだけの楽な山ですが、その600メートルがくせ者。片側が切れ落ちている急斜面をひたすら登ります。
春、まだ残雪が残っている頃登ったときは、濃いガスで視界が全くきかなくなり、ホワイトアウトの状態。目を開けているのか閉じているのかわからないほどです。たまたまガイドが20メートルおきくらいに刺していた赤旗があって、それに助けられました。
冬山はものすごく厳しいのですが、それでもなんだかね、わくわくするのです。まだ若い頃の山の病気が治らないですね。
更にもう一つ。ばらした自転車担いで北海道の稚内まで行き、そこからオホーツク海を見ながら網走まで自転車で走ります。約300キロ。アップダウンはないですが、手強い距離です。三日くらいかけて走ります。途中はキャンプですね。夜はローソクの火を見つめながら、スルメかじりながらワンカップをちびちび飲みます。
オホーツクのきらきら光る海を横目に走るのは最高です。
とまぁ、いろいろ考えてはいるのですが、どうも発想が今までのハードな旅のイメージから抜け出せないですね。ひたすら疲れる計画ばかりです。もっと70歳らしい斬新な企画を出さないとつまんないな、と思ったり。
そうそう、7月15日にオペラを子どもたちにプレゼントする企画をやります。オペラという、ほんのひとときの夢のような時間を子どもたちにプレゼントしようという企画です。これも一文のトクにもならなくて、ひたすらエネルギーを消耗します。でも、心の底からわくわくドキドキする企画です。来週末くらいに資金集めのクラウドファンディングを発表する予定です。
いずれにしても、ぷかぷかさんたちがタカサキに負けないくらいわくわくするようなことをやってくれたら、と思っています。
70歳、おめでとう! なんて思ったかどうかわかりませんが…