セノーさん、今日はお父さんと一緒に映画を見に行ったようで、お父さんのFacebookに、本人はおもしろかったそうですが、私はよくわかりません状態でした、と書いてあって、笑ってしまいました。
この謙虚さがいい!と思いました。本当にいいお父さんです。
セノーさんに限らず、どのぷかぷかさんもわからないこと、感心することがたくさんあります。そのわからなさに私達がどこまで謙虚に向き合えるか、というところで、そこから豊かなものが生まれるかどうかが決まるのだと思います。
セノーさんが選んだ映画のホームページです。
私はこの映画のストーリーを読んでも、ついていけないというか、どういう映画なのかよくわかりませんでした。でもセノーさんは「あっ、これはおもしろい!」と思って、お父さんを誘ったのだと思います。セノーさんて、ああ見えて、実はすごい人なんだとあらためて思いました。そういうことを感じさせないところがいいですね。人間ができているというか…。タカサキとえらい違いです。
養護学校でセノーさんを担任をしている頃、私の誕生日に、その日(1949年4月30日)に発行された新聞のコピーをプレゼントしてくれたことがあります。活字がずいぶん古めかしい新聞でした。あとで聞いた話によると新宿のヨドバシカメラでそういうサービスをやっていたそうで、そこまで取りに行ったみたいでした。どこでそういうサービスを調べたのかわかりませんが、本当にびっくりしました。誕生日に発行された新聞をプレゼントするという発想がすばらしいし、それを実行する力がすばらしいと思いました。
そんなセノーさん達とおつきあいしていると、どう考えても彼らは障害者であり、私たち健常者の支援が必要な人たち、とは思えないのです。思えない、という謙虚なところでおつきあいしていると、毎日いろんな新しい発見があって、いい勉強させてもらっています。そして何よりもそんな彼らとのおつきあいが楽しいのです。