「ぷかぷかとアートでコラボ」の集まりに行ってきました。10社くらい集まっていただき、ぷかぷかのアートを使うことの意味などをお話ししてきました。
企業とのコラボは1+1=5になるような価値を生み出すこと。それをどう伝えるかが大きな勝負所でした。たまたま何かに使おうと思って持って行っていた大きなクジラの絵が目に入り、それを使ってお話ししました。
この絵はぷかぷかさんと地域の子ども達、大人たちがアートのワークショップで描いたものです。
この大きな絵は完成までどれくらいかかったと思いますか?という質問をしました。3ヶ月くらい、3日くらい、といった意見が出ました。
正解は1時間です。小さなマス目に自由に絵を描くところから始まりました。ぷかぷかさんも子ども達もどんどん描いていきます。みるみるマス目が埋まり、こんなすごい絵になりました。これがワークショップという場の持つエネルギーです。
大人はこういうとき、なかなか筆が進みません。自由に描いていいといわれたものの、何を描いていいかわからなくなります。自分の不自由さに気がつきます。それに引きかえ、ぷかぷかさんと子ども達のなんと自由なことか。
こういう気づきがとても大事です。
自分よりできないと思っていた障がいのある人たちがどんどん描いていきます。彼らに注いでいた《上から目線》が見事にひっくり返されます。いわゆる《健常者》と《障害者》の関係がひっくり返ることになります。これは大変なことです。「障害者は社会にお荷物」であるとか「社会の負担」といった、多くの人が思っていることがひっくり返ります。
あれができない、これができないと思っていた障がいのある人たちが、実は私たちよりも自由で、表現力豊かであることに気がつくこと、それは私たちの中の人間のイメージを大きく塗り替えます。人間が豊かになります。
ぷかぷかとアートでコラボすることは、ただ商品が売れる、といったことに終わるのではなく、こうやって1+1=5になるような価値を生み出すのです。
自動販売機を作っている会社の方が参加されていて、最近子どもの絵を販売機のデザインに採用したそうです。ただそのときは最終仕上げにプロのデザイナーに入ってもらったそうですが、ぷかぷかさんの絵はそのまま使えそうですね、とおっしゃっていました。その会社とうまくコラボができれば、と思っています。