ぷかぷか日記

ぷかぷか理事長タカサキによる元気日記

ぷかぷか日記は以下に移転しました。
ぷかぷか日記 – NPO法人ぷかぷか

「私自身が自由になれる」ということがとても大事

 ぷかぷかを応援して下さっている方のFBに

「代表の高崎さんや地域の方が、ありのままのぷかぷかさん達を優しく見守られている姿、素晴らしいですよね」

なんて言葉がありました。やさしく見守っているわけじゃないよな、と思ったので、そのことについて書きます。

 

 ありのままぷかぷかさんたちをやさしく見守る、というのはぷかぷかさんたちと距離を置いて見守ることです。いいよ、いいよ、そのままでいいよ、と距離を置いたところで見ているだけです。

 「ありのままの彼らが一番魅力的」という言葉は、ありのままの彼らとの直接的なおつきあいから生まれた言葉です。

 

    f:id:pukapuka-pan:20200810160918j:plain

 

 毎朝セノーさんの目をのぞき込んで、糖尿病で目が赤くなってないかどうか検査します。セノーさんが養護学校の高等部の2年の時に担任してからずっとやってるので、もう10年以上です。

 いつの頃からかセノーさんは私の目の検査もするようになりました。こうやって時々私の目をのぞき込み

「白いねぇ。マック行ってますか?」

「行ってません。え?セノーさんはマック行ってるの?」

という会話を延々繰り返します。

 ありのままのセノーさんとの、こういうおつきあいが楽しいな、と思うのです。

 自由なセノーさんとのおつきあいの中で、私自身が自由になれます。

 「私自身が自由になれる」ということがとても大事だと思います。ぷかぷかのファンが多いのは、ありのままの彼らとのおつきあいの中で、どこかで自分が自由になれることを感じるからだと思います。

 「ぷかぷかに来るとほっとする」

という言葉は、そのことを物語っています。

 やさしく見守っていたのでは、こういう言葉は出てこないのです。もったいないですね。すぐそばにこんなに素敵な人たちがいるのに。

 

 

 

 

 

コラボ

 日本フィルのチェロ奏者江原さんと、ダイちゃんの演奏(「まっすぐ」と「インドの虎狩り」)に車椅子ダンサー神原健太さんが加わるコラボを新治市民の森にあるブルーベリー畑でやりました。

 神原さんはこの炎天下、なんと十日市場の駅から車椅子を自分で動かしてブルーベリー畑まで来ました。腕は筋肉の塊でした。

f:id:pukapuka-pan:20200809145406j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200809145411j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200809145408j:plain

 

 

www.youtube.com

www.youtube.com

 

 正式な映像ができましたら、またアップします。

コンちゃんはたった一人で街を耕し、豊かにしていった

 「ねぇ、ぼくのこと好きですか?」と何度も迫ってきたコンちゃんが卒業した。

f:id:pukapuka-pan:20200808130955j:plain

 

 来週から就労移行の施設に変わり、企業就労を目指す。ぷかぷかは給料が安いので、ま、しょうがないのだが……

 たくさんのお客さんがお別れに来た。スタッフも泣いている。

 愛されキャラ。こんなにおもしろい人はそうそういない。

 スタッフのFB

「ぷかぷかのメンバーさんがひとり卒業した。
 リクエストされた絵を全部描いて渡した。
 泣いている絵がなぜか好きだった紺ちゃん💧
 別のところでも元気でがんばってほしいな。
 ちなみに、リクエストされたのは...
 ①コグスワース
 ②泣いているどんぶりトリオとアンパンマン
 ③じゃじゃまる ピッコロの鐘ならし
 ④ぽろりが大好物ホットケーキ
 ⑤泣いているよしこさん なぐさめるさき子
 ⑥クリームパンだが機関車を持ってる
 ⑦泣いている千尋 なぐさめるハク
 ⑧まる子とたまちゃん 仲良しの絵
 ⑨さつまいもを食べておならをしているコキンちゃん
 マニアック過ぎるwww
 裏にはみんなの写真とメッセージあり。」

f:id:pukapuka-pan:20200808132419j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200808151630j:plain

 

 こんな豊かな関係がコンちゃんのまわりにはいっぱいあった。コンちゃんも、まわりの人たちもみんな幸せだった。

 こんな幸せな時間を毎日プレゼントしてくれたコンちゃんがいなくなるなんて、ほんとに寂しい。

 

 こういう関係がたくさんできたのも、ぷかぷかに自由な雰囲気があったからだと思う。ぷかぷかさんたちは、毎日ありのままの自分で仕事をしている。コンちゃんはパン屋の厨房で働いているが、気になるお客さんが来ると、いきなり厨房から飛び出し、

「兄弟いますか?」「お兄さんですか?お姉さんですか?」「お父さんはネクタイしていますか?」…

 といった質問が延々と続く。お客さんは最初ドギマギしながらも、だんだんコンちゃんのペースに巻き込まれ、笑顔になっていく。

 こういったことがアリの職場なのだ。

 メンバーさんとお客さんが自由につきあうなんて、多分なかなかない。禁止にするか、間にスタッフが割り込むかのどっちかだ。だから

「ああ、やっぱりぷかぷかに来るとほっとする」

というお客さんが現れる。

 この自由な雰囲気の中で、コンちゃんのまわりに豊かな関係がどんどん広がっていった。コンちゃんはたった一人で街を耕し、豊かにしていったのだ。

 コンちゃんに拍手!拍手!

f:id:pukapuka-pan:20200808134753j:plain


 

  

 

彼らといっしょに生きていくと、生活が豊かになるのです。

 「コロナ禍の変化10年分」というユニクロ会長の話はおもしろかったです。

digital.asahi.com

 

「生活様式が変わり、ドレスやスーツはほとんどの人の生活に関係しなくなった。紳士服売り場は、極論すると、ほとんどなくなるかもしれない。」

 ――ユニクロはどうしますか?

 「衣・食・住と言うように、服はもともと生存に必要なものなのに、あこがれのような特別な商品になっていった。当社は生活に必要で生活を豊かにする服をつくって売っていく」

 

 「生活を豊かにする服を作って売っていく」というのがいいですね。

  今日もミーちゃんがかわいいTシャツ作っていました。

f:id:pukapuka-pan:20200807163054j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200807163121j:plain

 

アヤさんも作っていました。

f:id:pukapuka-pan:20200807163208j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200807163224j:plain

 

生活を豊かにする服です。

 

おひさまの台所にはこんな字が

f:id:pukapuka-pan:20200807163553j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200807163551j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200807163555j:plain

 

生活を豊かにする字です。

 

彼らといっしょに生きていくと、生活が豊かになるのです。

いつもいうことですが、彼らとはやっぱりいっしょに生きていった方がトク!なのです。

 

 

そういったことが暮らしを豊かなものにしてくれます

 好評わらび餅のパッケージをプラスチックから紙に変えました。「わらび餅」という字も添えました。ミズキさんの字ですが、これが素晴らしくいいです。

f:id:pukapuka-pan:20200806121449j:plain

 

 これがもし活字だったらどうでしょう。おもしろくもなんともありません。

 でも、ミズキさんの字は商品としてのわらび餅の情報だけでなく、心がきゅんとなるような、人が生きる上で大事なことを伝えてくれます。

 何よりもそういったことが暮らしを豊かなものにしてくれます。この「わらび餅」というあたたかな字が作り出す豊かさ。それを大事にしたいと思うのです。

 いつもいうことですが、この豊かさことが、彼らが社会にいることの意味だろうと思うのです。

 

 ★お求めはぷかぷかの「おひさまの台所」で。問い合わせは045-923-0277 石神

いっしょに生きていくと、こんなに豊かなものが生まれる

障がいのある人たちは、一般的には「あれができないこれができない」「生産性が低いからだめ」とかいわれていますが、そういったマイナス評価は絶対的なものではなく、彼らとの関係ひとつでマイナス評価からプラス評価に変えられる、ということをぷかぷかは事業を展開する中で示してきました。

 彼らとの関係は「何かやってあげる」とか「支援する」といった「上から目線の関係」が多いのですが、ぷかぷかは「いっしょに生きていく」という「フラットな関係」です。

 そういう関係でぷかぷかは事業を展開してきたのですが、そこで見えてきたのが、彼らは「あれができないこれができない」人たちではなく、「社会を耕し、社会を豊かにする存在」人たちであるということです。マイナスの価値ではなく、プラスの価値を生み出す人たちであるということです。

 つまり彼らとどういう関係でやっていくかによって、全く正反対のものが出てくるのです。社会を豊かにする新しい文化といっていいほどのものをぷかぷかはたくさん創り出してきました。

 

 社会に豊かさをもたらす彼らをマイナス評価することは、社会の大きな損失だと思います。豊かさの喪失です。それはぷかぷかが今まで創り出してきたものを見ればすぐにわかります。 

 パン屋では彼らとスタッフの共働作業で素敵なポスターを作って張り出しています。

f:id:pukapuka-pan:20200717120124j:plain

ぷかぷかさんと地域の人たちで6ヶ月かけて作った芝居の舞台は、いっしょに生きることで生まれる豊かな文化そのもの。

f:id:pukapuka-pan:20200608002200j:plain

舞台の背景画はどこに出しても恥ずかしくないほど作品。いっしょに生きると、こんな素晴らしい作品が生まれます。

f:id:pukapuka-pan:20200210125624j:plain

パン屋の大きな窓に描かれた絵。いっしょに生きていると、こういうものが次々に生まれます。

f:id:pukapuka-pan:20200717120320j:plain

ぷかぷかを取材に来た記者の味のある似顔絵。これを使った名刺を作ると、今までにない新しい広がりが生まれます。

f:id:pukapuka-pan:20200717120513j:plain

まいつきはっこうしている「ぷかぷかしんぶん」。いっしょに生きると、こんなに楽しいしんぶんができます。

f:id:pukapuka-pan:20200517165408j:plain

近くの大学でやったワークショップ。いっしょに生きていると、こんな関係がどんどん広がっていきます。

f:id:pukapuka-pan:20200513130504j:plain

「セロ弾きのゴーシュ」の舞台で作った小道具や背景画。いっしょに生きると、こんな素晴らしい作品が生まれます。

f:id:pukapuka-pan:20200327233011j:plain

新しい事業所「でんぱた」の看板。いっしょに生きるとこんな素敵な看板ができます。

f:id:pukapuka-pan:20200316074935j:plain

お弁当にぷかぷかさんの作ったアートをかぶせると、お弁当が何倍にも楽しくなります。これがいっしょに生きることの意味。暮らしが豊かになります。

f:id:pukapuka-pan:20200301014614j:plain

こんな字が書いてあったら、つい買いたくなってしまいます。この字は、わらび餅の価値を何倍にもしています。生活を豊かにします。

f:id:pukapuka-pan:20200805183243j:plain

 2,019年7月のニューヨークで開かれたSDGsの世界大会に参加した日本の企業が発表するレポートの表紙にぷかぷかさんの絵を使ってくれました。いっしょに生きるとこんな素敵な絵が生まれることを世界中に伝えてくれました。

f:id:pukapuka-pan:20200805183949j:plain

 

いっしょに生きることで生まれた物語をまとめた本です。

f:id:pukapuka-pan:20200226121807j:plain

社会に豊かさをもたらす彼らをマイナスの評価することは、社会の大きな損失

ヤマト福祉財団より

f:id:pukapuka-pan:20200804162647j:plain

 

 

 

と連絡があり、賞金に100万円もくれるなら、これは応募しなきゃソン!と、保護者の方にお願いして、推薦文を書いてもらいました。ぷかぷかがやっていることのオリジナリティーをどうやって伝えるかで、保護者と何度もあーだこーだとやりとりしてようやく完成。最後に高崎の経歴、実績を書く必要があって、ここは私が書きました。

 実績はまさにぷかぷかがやってきたこと。で、書きながらあらためて気がついたのですが、障がいのある人たちは、一般的には「あれができないこれができない」「生産性がないからだめ」とかいわれていますが、その評価は絶対的なものではなく、彼らとの関係ひとつでマイナスからプラスに大転換する、ということがぷかぷかを10年やってきてわかりました。

 彼らとの関係は「何かやってあげる」とか「支援する」といった「上から目線の関係」が多いのですが、ぷかぷかはいつも書いているとおり「いっしょに生きていく」「フラットな関係」です。

 そういう関係でぷかぷかは事業を展開してきたのですが、そこで見えてきたのが、彼らは「社会を耕し、社会を豊かにする存在」であるということです。

 つまり彼らとどういう関係でやっていくかによって、全く正反対のものが出てくるのです。社会を豊かにする新しい文化といっていいほどのものをぷかぷかはたくさん作り出してきました。

 

 社会に豊かさをもたらす彼らをマイナス評価することは、社会の大きな損失だと思います。豊かさの喪失です。それはぷかぷかが今まで創り出してきたものを見ればすぐにわかります。 

f:id:pukapuka-pan:20200717120124j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200608002200j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200210125624j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200717120320j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200717120513j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200517165408j:plain

 

 

f:id:pukapuka-pan:20200513130504j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200327233011j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200316074935j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200301014614j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200424161239j:plain

f:id:pukapuka-pan:20200226121807j:plain