9月16日、第4期2回目のワークショップがありました。
オペラシアターこんにゃく座の「あの広場のうた」
を歌いたくてピアニストに安見ちゃんにリクエストしてOKが出たので、今日はわくわくしながらの初練習。
みんなが歌いやすいように音を下げ、ペースを遅くして歌いました。安見ちゃんの作ってくれた歌詞カードには手拍子や、ピアノの休符がわかりやすく入っていました。
CD聞いたときは、すごくいい歌なんだけど、歌うのはむつかしいかなと思っていました。でも安見ちゃんはちゃんとみんなが歌えるようにしてくれました。1回でこんなに歌えるようになったのですから、みんなを引っぱっていく力がすごいです。
「注文の多い料理店」には「序」というのがあって、宮澤賢治の世界を賢治自身がとてもうまく語っています。
わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、
またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、いちばんすばらしいびろうどや
わたくしは、そういうきれいなたべものやきものをすきです。
これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、
ほんとうに、かしわばやしの青い夕方を、ひとりで通りかかったり、十一月の山の風のなかに、ふるえながら立ったりしますと、もうどうしてもこんな気がしてしかたないのです。ほんとうにもう、どうしてもこんなことがあるようでしかたないということを、わたくしはそのとおり書いたまでです。
ですから、これらのなかには、あなたのためになるところもあるでしょうし、ただそれっきりのところもあるでしょうが、わたくしには、そのみわけがよくつきません。なんのことだか、わけのわからないところもあるでしょうが、そんなところは、わたくしにもまた、わけがわからないのです。
けれども、わたくしは、これらのちいさなものがたりの
大正十二年十二月二十日
ここの部分をデフパペットシアターひとみの人たちに手話でやってもらおうと思っています。
「序」は抽象的な言葉も多く(「きれいにすきとおった風をたべ」なんて言葉)、
手話で表現するのはとてもむつかしいです。デフパペットシアターひとみのベテラン、エノさんも、ものすごく苦労して手話にしたそうです。
エノさんの手話は直訳の手話ではありません。映画の字幕のように、その言葉を端的に表現する手話です。
なんかね、エノさんの手話には透明感というのか、手話の世界の奥深さというのか、そんなものを感じました。
ぷかぷかさん達も楽しそうにやっていました。エノさんの手話を楽しい!と感じたみたいでした。
『西洋料理店 山猫軒』の看板や、扉の言葉をグループごとに持ち、歌いながらその場面を作りました。言葉がとてもにぎやかに、そして豊かになった気がしました。
『注文の多い料理店』をそのままやってもつまらないので、ぷかぷからしい物語にする予定です。楽しみにしていて下さい。