ぷかぷか日記

ぷかぷか理事長タカサキによる元気日記

ぷかぷか日記は以下に移転しました。
ぷかぷか日記 – NPO法人ぷかぷか

きっと好きになってもらえる、と思っていました。

 毎朝、セノーさんと郵便局に入金に行きます。言葉が出てくるまでの間合いが実に絶妙で、この時間のなんとも言えない心地よさ、楽しさが郵便局のお姉さんたちの心をわしづかみにしています。

 今日はわりとスムーズに進みましたが、以前は、この人何するんだろう、という感じで、今日の何倍も時間がかかり、みんな半分ハラハラしながら待っていました。不審者とまちがえられなかったのがラッキーなくらいでした。

 見学に来られた方で、高崎さんの方で郵便局の方にセノーさんについて何か説明されたんですか?と聞く人もいましたが、説明なんかしたことはありません。ただセノーさんをそのまま差し出しただけです。郵便局の人たちをここまで変えたのは、どこまでもセノーさんのチカラなのです。

 ポイントは、セノーさんの持っているチカラに私たちの側が気づくかどうか、ということだと思います。なかなか言葉の出ないセノーさんに「早くしなさい!」とかいってたら(普通はこういう対応がほとんど)、多分こういうことは起こらなかったと思います。

 私は言葉がなかなか出てこないことも含め、そのままのセノーさんが大好きです。ですからそのままのセノーさんを差し出せば、きっと好きになってもらえる、と思っていました。で、実際そのようにしたら、みんなに好きになってもらえたのです。

 ただそれだけの話なのですが、そのことをブログにアップしたら毎日新聞の論説委員の方が取材に来たり、NHKが取材に来たりで、今郵便局で起こっていることの意味は、社会の中ではとても大きいのだと思います。特に相模原障害者殺傷事件が起きるような社会にあっては。

 

  セノーさんをはじめ、ぷかぷかさんたちはみんなこうして街を耕し、人々の心を豊かにしているのです。

www.youtube.com

ワークショップが終わってイクミ君と、ナガちゃんの事を前よりもまぶしく見ている

 ワークショップに参加した方の感想です。書いたのはいつもお客さんで来ている方です。

●●●

前より覚える事が多くて緊張したものの、三回目の参加で、ぷかぷかGOLDメンバーズ?ほぼ全て?と同じチームで共演し、このメンバーさんは こんなキャラクターなんだ!とハッピーなWSでした。

 

 ●セノーさんから「誰ですか?」と言われなくなった件=買い物客として顔を合わせてはいたものの、挨拶をしては「誰ですか?」と言われまくっていました(苦笑) HPで セノーさんをほんわか見ていたので、自分には身近だったものの、彼にしてみれば、知らない人な訳です。が今回WSで何回も顔を合わせる中で、私を認識?してもらえて嬉しかったですね♪

 

●ナガちゃん本番強し!の件=本番以外ではナガちゃんメインのセリフを照れて「もぅ・・イイじゃん」と逃げたり手短に小声で言ってお終いだったりで「ナガちゃんの主役の場面だよ!他の人じゃ意味ないんだよ~」と言う場面があったものの  本番では今までで一番大きくシャウトしていたナガちゃん。きっちり、やりきった目のナガちゃん、カッコよかった。

 

  ●イクミ君=同じチームのイクミ君・・結構長いセリフを「自分がそこを読む」と宣言。おお~~是非お願いします♪という事で、はい、前日リハーサルを迎え・・・イクミ君はどこ??「席で腕組みしてますよ」うそ~~ん!! 客席を見ると、本当だ!こっち見てる!!リハーサルで逃げるとは!もしもの時の事を チームで相談。「どうして逃げたの?」と聞くと、あっちに行ってしまった。みんな自分の事もあるのに「もしも」が加わると、その分各自にやるべき事がプラスされる。う~ん。 舞台袖に 私がイクミ君に書いて渡したセリフの段ボールの切れ端が落ちていた。拾って帰り際、イクミ君に渡した。彼がどう思うのかは分からない、もう明日の事も分からない。 信頼って何なんだろうな~~。小さな事に目くじら立てないとか細部に こだわりすぎるとキツくなる。その辺ほんわか、適当、フレキシブルさんにね♪と思ってはいるのだけど ガッカリする。

 

 そして当日。 当日の直前リハの舞台袖、彼はその段ボールの切れ端を手にしていた。もしかしたら。「イクミ君、出来る?」聞くと彼は「出来る」そう言った。その目を私は信じた。そして本番。 昨日の事などなかったような、完璧さん。やりきったその目に「イクミ君、一番良かったじゃん!!」掛け寄った。本番が一番だった、ナガちゃん、そしてイクミ君。よくみんなで『直前まで大丈夫かなと思っていても、本番では、ぷかぷかマジック掛かったよね~~♪』と、ホッとし、マジックを嬉しがり、不思議がり、当然がる。 直前までハラハラさせて、本番ばっちりなんてズルいぞ。なんだよ、魔法が使えるなら、本番以外でも使って欲しい!大体ね、幸運なんて、たまにしか向いて来ないんじゃなかったっけ??そんなの毎回続くの 何故??(笑) ・・・・そう思ったけど、でも毎回毎回ラッキーなんて、そんなマジック、続く訳ない。って事は、舞台で一番の出来栄え、それが土壇場で出せるのは運ではなくて それはまぐれじゃなくて「ぷかぷか力(ぷかぷかりょく)」なんじゃないかと思いました。 今回色々ありましたが、前日出来なかった事を、翌日までにきっちり仕上げて当日すばらしい出来を見せてくれた(たまたま・・ではないよね??)同じ班のイクミ君と、ナガちゃんの事を前よりもまぶしく見ている葉山です。

●●●

 

 本番までハラハラしながらの芝居作り。今回ばかりはだめなんじゃないかと思ったりしたのですが、それでも本番は魔法がかかったようにすばらし舞台でした。

 舞台を作った成沢さんが、帰りの電車の中での話をまとめてくれました。

 

●●●

帰りの電車の中で交わした舞台スタッフの感想を伝えておきます。

大島さん「ゲネプロまで、いったいどうなるかと思っていたが、本番は袖にいて、みんなの集中が全然違った」

成沢「もう止めないでくださいと、花崎さんに言いにいったことも結果としてはよかったかな」

「最後まで、丁寧にみんなの理解を進めるやり方が、結局みんなの集中にすすんだのだろうね」

「丁寧にやれば、おそらくは無駄に、緊張する必要がないもの」

●●●

 

魔法がかかったのではなく、ちゃんと集中していたのです。

 

●●●

 

このあとは、成沢の声

「舞台転換で仕方がないのだけど、ゆうじやを、まったく見ることができなかったのが、ゆうじや菅原さんに申し訳ない」

「舞台セットは、毎回大変になっていく、誰がとめてくれーっていいたいけど、結局自分でアイデアだしているから

自業自得なんだけど…」

「もちろん、あと一日仕込みの時間がとれれば…、それと大道具方がもう一人いれば、大分違うのだけどね」

「それはどんどん拡大していくだけだから、ここらで、それは止めて置いて、違う方向を考えたいな」

「でも、舞台美術のチーフがいなくて、最終的に近藤さんに作業的な負担が言った気がする」

「結局、舞台美術の方向を具体的に判断する人がいなくても、現場の知恵というか、これしかないということで、すすめて

結果的には、それでOKではあったと思うけど…」

「舞台を傷つけてしまったのは、申し訳ない」「でも防炎スプレーはやっておいてよかったと思う。」「安心が違う」

「光の柱は、たぶんビームで見せるということだったのだと思うが、やはり煙を焚かないと狙った効果は出ない…が本番を見れていない…モニターでしか見れていないので、柱を立てる動作と点灯のきっかけの具合で…どうだったのだろう」

「ピアノとクラリネットが、舞台をつなぎとめている、この安定感が抜群」

「中割幕の開いた時の照明も、よい効果を出していたと思う」

「森のうたの会が冒頭にあってよかったと思います、また、広場のうたも、それで構成としてはまとまった感じ」

「ただ『注文の多い料理店』をやるだけでは、すまないし、だから、セットの変更も意味はあった」

…まだ、続くと思いますが

●●●

 

 いろいろあった舞台裏でした。この人たちに支えられての、あのすばらしい舞台でした。

自分を奮い立たせるまえがき

 ぷかぷかがやってきたことをまとめようと本の原稿を2年ほど前に書いたのですが、新しいことが次々にはじまって、原稿の内容が「ぷかぷかの今」を反映していない気がしていました。で、今の思いに沿って、あらためて書き直すことにしました。そのまえがきをとりあえず書いてみました。最近書いたブログを寄せ集めたような感じですが、ま、こんな方向で書き直してみようというわけです。自分を奮い立たせるまえがきです。

 

 

 オペラシアターこんにゃく座に「あの広場の歌」という歌があります。とても元気の出る歌です。

  … 歌が生まれ 人は踊り出し

    物語がはじまる  あの広場がここに…

 「ぷかぷか」を街の中に立ち上げて7年。「ぷかぷか」はこの歌にある広場を街の中につくって来たんじゃないか、と最近思います。

 「ぷかぷか」は障がいのある人たちの就労支援をやっている福祉事業所ですが、どういうわけか「ぷかぷか」は街の人たちを元気にしています。楽しくしています。ここからたくさんの物語がはじまりました。

 ぷかぷかに来るとなんだかホッとするとみんないいます。少し自分を取り戻します。楽しそうに働いている「ぷかぷかさん」を見ると、元気になります。(「ぷかぷかさん」は「ぷかぷか」で働く障がいのある人たちのことです。障害者という言葉は彼らを丸ごと否定するような言葉なので、「ぷかぷかさん」とやさしい響きのする言葉で呼んでいます。)

 だんだんぷかぷかさんが好きになります。ファンになります。よくある福祉事業所を応援する、という感じではありません。どこまでもぷかぷかさんが好きな「ぷかぷかのファン」なのです。

 ぷかぷかさんは日々街を耕し、街を豊かにしています。なんとなく嫌われ、社会のお荷物だの、社会の負担と言われている彼らが、どうして街を耕し、街を豊かにする存在になったのか。どうして彼らの働く「ぷかぷか」が街の広場のような存在になったのか。そのことをこの本では書きたいと思います。

 

 2016年7月26日、神奈川県相模原市にある「津久井やまゆり園」で障がいのある人たち19名が問答無用に殺されるという悲惨な事件がありました。事件の犯人は「障害者はいない方がいい」「障害者は不幸しか生まない」などといいました。これは犯人の特異性から生まれた言葉なのでしょうか。「障害者はなんとなくいや」「障害者とはおつきあいしたくない」「障害者は社会のお荷物」「社会の負担」「効率が落ちる」「何考えているのかわからない」「怖い」といった言葉は社会全般を覆っています。ですから障害者を見る目線の根っこでは犯人とつながっているのだと思います。一線を越えるかどうかの差だけです。

 事件があまりにもすさまじくて、何から手をつけていいのかわからないほどでした。そんな中にあって、「ぷかぷかさんが好き!」というファンがいることは、大きな希望でした。ここから事件を超える社会を作っていける、そう思いました。

 ぷかぷかのファンの中には会費1万円のプレミアム会員を作ってはどうかと提案する人たちもいます。商品を買ったときの割引サービスではなく、ぷかぷかさんと一緒に旅行に行ったりする特権が欲しいといいます。1万円払って、旅費も自分で払ってぷかぷかさんたちと一緒に旅行に行きたいといいます。ふだんよりも濃厚なおつきあいがしたい、と。

 相模原障害者殺傷事件が生まれるような社会にあって、こんな人たちが現れたことはほとんど奇跡に近いと思います。大きな大きな希望です。そんな人たちがどうして生まれたのか、それをこの本では書いていきたいと思います。

 

そのヒミツにこそ、相模原障害者殺傷事件を超える社会を「楽しく作って」いくカギがあるように思います。

 8月4日(土)みどりアートパークホールを一日借り切ってぷかぷかの映画の上映会とトークセッションをやる予定です。

 第1部 10時〜13時 第一期演劇ワークショップ記録映画とトークセッション

 第2部 14時〜17時 第四期演劇ワークショップの記録映画、プロモーション

     ビデオカナダ版とトークセッション

 第3部 18時〜20時 『ぷかぷかさんカナダをゆく』とトークセッション

 

 トークセッションのテーマは一応「相模原障害者殺傷事件を超える社会を作る」ですが、硬い、重い話ではなく、ゆる〜い、わくわくするような話にしたいと考えています。硬い、重い話をいくらしても、社会はちっとも変わりません。それよりもみんなが前に向かって歩み出せるような、わくわくするような話の方が、社会は変わります。

  たとえば先日緑区役所でやった人権研修会

pukapuka-pan.hatenablog.com

 参加された方は、とてもいい感じでぷかぷかさんと出会っています。前向きにぷかぷかさんたちを受け止めています。こういう人たちを増やすこと、それが相模原障害者殺傷事件を生んでしまった社会を変えていくことにつながるのだと思います。

 この時もぷかぷかさんたちが帰ってから相模原障害者殺傷事件のことも話題にしたのですが、話が重くなってしまい、途中で話題を切り替えました。こういう話題の仕方では、相模原障害者殺傷事件を超える社会は作れない思いました。私が一人で話す時間よりも、ぷかぷかさんたちが話し、みんなが質問する時間の方がはるかに輝いていたのです。その輝きこそが社会を変えていくチカラになると思いました。

 

 テーマは「相模原障害者殺傷事件を超える社会をどうやって作るか」ですが、真っ正面からまじめに考えても、あまりおもしろいアイデアは出てこない気がするので、今回は「ぷかぷかさんとおつきあいすると、なんでトクなのか」といった話をみんなでしようかと思っています。

 ぷかぷかプレミアム会員を提案してくれた方に会費1万円払っても絶対トクだと思うその心を語ってもらいます。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 「障害者はなんとなくいや、近寄りたくない、怖い」と思う人が圧倒的に多い社会の中で、「1万円払ってでもぷかぷかさんたちと濃厚なおつきあいがしたい」なんて言う人が現れたのはほとんど奇跡に近いように思います。どうしてそんな熱烈なファンが現れたのか、そのヒミツに迫りたいと思います。

 そのヒミツにこそ、相模原障害者殺傷事件を超える社会を「楽しく作って」いくカギがあるように思います。みんなでそのカギを探しましょう。

 

 もう一つ、かの有名なセノーさんに登場していただいて、「郵便局のお姉さんたちの心をわしづかみにするコツ」をテーマに講演してもらおうと思っています。本邦初公開です。これは絶対聞き逃せない話になります。

 緑役所での人権研修会の感想にあった「言葉が出てくるのを待つ時間のおだやかさに、今の社会が忘れているものを感じました。」といった感覚をみんなで共有できれば、と思っています。

 こんな感じでセノーさん講演されます。絶対に聞きに来なきゃソン!です。

f:id:pukapuka-pan:20180128151144j:plain

 

 8月4日の詳しいことは、決まり次第ぼちぼち発表しますので楽しみにしていて下さい。

 

 

言葉が出てくるのを待つ時間のおだやかさに、今の社会が忘れているものを感じました。

 先日緑区役所でやった人権研修会の参加者の方の感想です。ぷかぷかさん4人が講師として参加しました。時間にすればわずか30分ほどでしたが、彼らがいろいろおしゃべりする時間は、両手で包み込みたいほど、大切にしたいような時間でした。

  セノーさんが講師として初参加。いつものように言葉がなかなか出てきませんでした。

 場面はちがいますが、セノーさんはこんな感じでストップしてしまい、何か言おうとするのですが、言葉がなかなか出てきません。

f:id:pukapuka-pan:20180127131516j:plain

 郵便局のお姉さんたちのように、セノーさんのことをよく知っている人はじっと待ってくれます。でも人権研修会に参加した人はセノーさんのことはほとんど知りません。あれ、どうしちゃったんだろうって思いながら、それでもみんなじっと待っててくれました。

 そして感想の中にあった

《 言葉が出てくるのを待つ時間のおだやかさに、今の社会が忘れているものを感じました。》

 の言葉は、その時間を実にうまく表現していると思いました。いい時間を体験したんだと思います。

 彼らがおしゃべりした30分は、とにもかくにも彼らとおつきあいした時間です。その時間は、私が一人でべらべらしゃべる時間よりもはるかに輝いていた気がします。

f:id:pukapuka-pan:20180119132910j:plain

 

・ぷかぷかさんメンバーの話を直接きくことができて良かったです。言葉が出てくるのを待つ時間のおだやかさに、今の社会が忘れているものを感じました。接した方が得という言葉が心に残りました。

 

・ぷかぷかの皆さん、明るくて、楽しくさせてくれます。これから先、20年、30年、長く続くとよいですね。

 

・いつもパンを売りに来ているぷかぷかさんのプロフィールが分かってよかったです。皆さんとてもかわいらしい方達でした。

  

・私の地元では、バスや地下鉄にダウン症の方がよく見られ、機嫌がよくないときはかさをふりまわしていたり、こわいと思うこともありましたが、ご家族と楽しそうに話をしている様子や、道に落ちてしまった手袋をすぐにひろってくれたりと、やさしい部分にふれることもありました。今日、彼らが機嫌の悪いときは何かを制限されたときなどなんだな、と気付きました。でもそれは私や私の周りの人たちも同じことで、障がい者さんだけでなく、周りの人たちの自由もかんたんにうばってはいけないと感じました。

 

・温かい気持ちになりました。私も豊かな気持ちになりたいです。これからもぷかぷかさんの活動を応援しています。日本中に広がっていくといいですね!今日はありがとうございました。

 

・いま、自分達が関わっている子ども達が大人になった時、ぷかぷかさん達のようにいきいいと暮らせる日がくるのだろうか、と不安になりながらも明るい未来が期待出来ますようにと願っています。

 

・ぷかぷかの皆さんやスタッフさん、皆さん、のびのびと笑顔あふれるあの空間はとてもステキでした。こういう環境があたり前の様にある世の中になれたらいいのにと思います。

 

・実際の「ぷかぷか」の利用者「ぷかぷかさん」達とふれ合いの時間が今日はあり、30分という短い時間ではあったのですが、知れば知る程、可愛らしく魅力にあふれ、個性のある方々である事がわかり、心がとてもなごみ、暖かい気持ちになる事が出来ました。障害のあるというとらえ方ではなく強い個性、むしろ健常者と呼ばれている私達よりも素直な物をたくさん持っている人達だと感じました。保育という仕事で、そういった子ども達とも関わりをもつ機会もあり、本当にその子ども達がぷかぷかさん達と同じように生き生きと幸せに過ごせていける手伝いもしてゆけるように、考えてゆけたら良いと思いました。とても良い時間、ありがとうございました。

 

・ぷかぷかベーカリーのことは、朝日新聞の記事で見ていましたが、映画の中でより詳しくわかった。ぜひ、ぷかぷかベーカリー、お昼ごはんを食べたいと思った。ありのままに生きることの大切さを感じた。福祉施設にいたころの空気を思い出した。保育はやっぱり忙しすぎるな、、、もっとゆったりしないといけないです。生き方を考えさせられる研修でした。

 

・日々の職場の子どもたちの接し方にも共通点を感じ、大切にしなければいけない事を改めて考える機会となりました。このような社会が世界中に広がる事を願います。

 

・ぷかぷかさんたちは、得意なこと好きなことをしてたくさんの人に認められているから、あんなにキラキラして、楽しそうにしているのですね。今日の研修でとてもよくわかりました。出会った子どもたちがみんなぷかぷかさんの様に幸せな人生を送れるといいなあと心から思いました。「支援」じゃなくて「一緒に生きていく」ですね。世の中がそうなっていくように、自分もこれから何ができるか?考えるきっかけになりました。ありがとうございました。

 

・楽しそうに過ごしているぷかぷかさん、又、障がいのある方々が嫌な思いをせずに気持ちよく生活していける社会であってほしい。そして私も関わっていけると良いと思った。

 

・そこにいるだけで人の心を耕している、という言葉が印象的でした。“つきあった方が得”という言葉にこめられた意味がよく伝わりました。

 

・実際にぷかぷかさんの言葉を聞くことが出来たり、高崎さんの関わり方を見て、心がなごみました。楽しく研修に参加させていただくことが出来ました。

 

・この度のワークショップでぷかぷかさんとのふれ合いの時間を持てて、幸せな気持ちになれました。ぷかぷかさんの個性は地域にもっとアピールして欲しいと思いました。機会を作って家族でぷかぷかさんとふれ合いたいと素直に思えました。本当にありがとうございました。私もすでにファンです!

 

・人権研修ではありましたが、あたり前のことをあたり前と思うことを再認識させられた時間でした。かた苦しく考えずに障害あるなし関係なく人との出会いを大切にしていきたいと思いました。業務に生かしていけることがあると思います。

 

・講師のみなさんの魅力的なキャラクターにほっこりしました。映画の中に出てくる皆さんの楽しそうに働く姿も印象的でのびのびとした雰囲気や環境を作られているスタッフの方たちの紹介もしていただけたら良かったなと思いました。また、ぷかぷかしんぶんの“ヨッシーかるた”が大好きです。

 

・4人のぷかぷかさんがとても可愛くてファンになりました。高崎さんのお話し、接し方などとても暖かくて、優しい気持ちになりました。ぷかぷかで働いている方が皆とても楽しそうで、行きたくなりましたし、お話ししたいと思いました。この研修で自分の障害のある人の見方が変わる良い機会になりました。ありがとうございました。

 

・メンバーの方のインタビュー、映画があり、等身大の彼らと対話でき、よかったです。明るく和やかな雰囲気が伝わりました。ぷかぷかの高崎さんの説明からも優しさが伝わりました。この実態が他の人にも伝わり、障害をもつ人も皆とおなじように暮らしやすい社会になればいいな、と思いました。

 

・ぷかぷかの方々に接することで、自身の心を豊かにすることができる。そんな気持ちに気づかせてくれる研修でした。ありがとうございました。

 

・食事を買いに来たり、トイレで偶然あったり、電車で見かけたりと、会う機会は多かったけれども、少しの時間の積み重ねで、「あ、ぷかぷかの人だ」と思えたり、ちょっとした愛情を持ってその姿を追いかけているなと気付きました。知らないとそれは出来ないことだなあ、そして障がいの有無に関わらず、知って楽しい時間を共有することが大切です。

 

・「障がい者はなんとなく怖い」相手のことを知ることで解消できると思った。顔を知っているぷかぷかさんのことを更に知ることができ、親しみが湧いた。先入観を持たずありのままを受け入れることが大切と思った。高崎さんのぷかぷかさんに対する愛情を感じた。

 

・ぷかぷかの人達の楽しく明るい雰囲気、障害があっても個性として生き生きと働ける場所があり、こちらまでほっこりしました。みんなちがっていい!こちらまで勇気をいただきました。正直にありのままに生きていく姿に感動しました。

 

・緑区にこのような場があるとは正直驚きました。緑区職員であることに誇りを持てます。横浜市職員の必須講義として全市に広めるべきだと思います。勿論、パンを買いに伺います。

 

・いつもパンを楽しく買っていたので、映画でぷかぷかのひみつが分かり満足でした。

 

・参加している皆さん(区職員等)が暖かい気持ちになっている様子が感じられて、こんな研修は今までなかったなあ~、と思います。障害のある方との距離感が縮まったのではないかと思います。

 

・楽しい研修でした。ぷかぷかのパン、お弁当、おかず、大変おいしくいただいております。料理を教えてもらいたいと思って、お聞きしたこともあります。家が近かったらぷかぷかのお店に行きたいと思っています。

 

・映画を見て、もっともっと多くの方にみていただきたいと思いました。ぷかぷかさん達には全く嘘がなくて、社交辞令や建前がなくて、このような社会で生きている私たちにとって大切なものを沢山持っていると思います。「地域を耕す」名言です。ステキな言葉だと思います。

 

・ぷかぷかのメンバーが前でお話してくれた時、障害というより個性だなと思ったが、ビデオにそのようなテロップが出て同じ感性をうれしく思いました。

 

・ぷかぷかさんについては販売に来てくださった時にしかお話する機会がなかったので、今回みなさんのことが知れて嬉しかったです。自然と笑顔になっていたし、みなさんの世界に引きこまれ、暖かい気持ちになりました。ありがとうございます。高崎さんが“支援”という言葉は使わず、“一緒にいることが得だ”というお考え、とても素敵だなと思ったし、今日の講義を通してすごく納得しました。また高崎さん、ぷかぷかさんとゆっくりお話する機会があるといいなあ。

 

・当事者と関われる研修は良いと思います。色々話を聞けたり、状況を目にして有意義でした。グループ討議等については、研修をする必要があるのか、いつも疑問です。人権研修を必要としない社会(職場)が当たり前になることが理想です。教育が必要だと思います。

 

・電車の中など、外で普通の行動(まわりの人と同じような行動)をしない人に会うと、自然と「見たらダメだ」、「目を合わせるな」というふうに過ごしていました。そのように過ごしていた自分がいかに先入観を持って人を見下していたのかと実感する研修でした。

 

・実際のぷかぷかさんと対面した後、映画をみせて頂き、1人1人の魅力をとても感じました。実際に関わっている人は「障がい者」という枠組みでは見ていないのに街中で見かける人に対してはそういった枠組みで見ていることにも気付きました。全ての人に“個々の生活、魅力、個性”があることを感じ、1人1人を知ることの大切さ、関わることの楽しさや嬉しさがもっと広がれば良いなと思います。貴重なお話、お時間をありがとうございました。

 

・様々な規範の中で生活している自分であることに改めて気付かされました。心を豊かにすることの大切さを感じました。ありのままの自分でいられることのむずかしい、このごろです。もっとぷかぷかさんたちから耕されたく思いました。

 

 ●●●

 短い時間でしたが、ぷかぷかさんといい出会いができたと思います。こういう場をあちこちで作ること、それが相模原障害者殺傷事件を超えることだと思います。優生思想云々のこむつかしい話なんかしなくても、事件は超えられるのです。

 

★こんな人権研修会の《出前》に行きます。ご希望の方は電話、もしくはメール下さい。045-453-8511 NPO法人ぷかぷか事務所 高崎

  pukapuka@ked.biglobe.ne.jp 

ああ、この人たちなら、ぷかぷかを託せる

  横浜夢ファンドの組織基盤強化申請書に添付するファイルに30年度の事業計画書があって、昨年演劇ワークショップの助成金申請の時に書いた事業計画書をベースに新しくいろいろ書き加えて出す予定でした。ところがそれを見た現場の人たちが、なんだか物足りない気がしたのか、どんどん書き加え、現場目線によるものすごい密度の濃い事業計画ができあがり、なんだか感動してしまいました。

 私ももう年(今68才です)で、そろそろぷかぷかを託す人を探さねば、と少し前から考えていたのですが、今日、現場の人たちが書き加えてくれた事業計画書を見て、

 「ああ、この人たちなら、ぷかぷかを託せる」

と思いました。事業計画書に勢いがあって、ああ、こんな人たちを探していたんだ、と思いました。私の思いを引き継いでくれる人たちです。今の楽しい、わくわくするようなぷかぷかを引き継いでくれる人たちです。

 少し前ですが、保護者の方たちにプロモーションビデオカナダ版を見せたとき、ヨッシーのおばあちゃんが、映像に感動して

「ああ、これで安心して死ねる」

なんておっしゃっていましたが、今、そんな心境です。

 もちろん、まだまだやりたいことがたくさんあるので、手を引くわけではありませんが、ま、ちょっとホッとした心境です。安心して好きなことができる、というか…

 

 

 

ななちゃんはぷかぷかさんたちとどんな未来を創ってくれるんだろう

 港南区から親子でワークショップに参加した方の感想です。今までわんどのアートのワークショップには何度か参加されていたのですが、演劇ワークショップは、おつきあいの深さが全然違うんですね、とおっしゃっていました。

●●●

 せつさん、あみさん、ぱっつんさん、高崎さん、第2グループや、他のみなさんには、ずいぶんハラハラさせてしまった事と思いますが、こんな私でも舞台に出させて頂き、本当にありがとうございました。
 自由奔放な ななもいきなり前日に子犬という役に変更してしまい、ぶんさんに急遽お面を作って頂いたりもんちさんとことちゃんにフォローして頂き、ワークショップの間も含め、ぷかぷか版だったからこそ、のびのびと参加させて頂けたのだと思います。
 今は、家でラップの芯を繋げて立てて柱を作り、あの広場のうた を歌ったり、「お兄さん達の太鼓がかっこよかった!!」とラップの芯でダンボールを叩いたり、すっかり表現の市場 一色です(笑)

 何度も申しますが、演劇とは無関係で生きてきたもので、今回の演劇ワークショップは私にとってはものすごい挑戦でした。
 12月くらいまでは舞台に立つ実感がなく、朝から夕方まで一緒に歌ったり色々話し合ったり、一緒にお昼を食べたりが楽しく、回を重ねる毎にみなさんと関係が深まって行くのが嬉しかったです。
 ここまででも、わんどのワークショップだけだったら味わえない濃い関係を味わわせて頂いたと思っていました。

 1月のリハーサルや本番は緊張し過ぎてほとんど記憶がありませんが、まず自分がそんな緊張を味わうのもなかなかないことでしたが、ぷかぷかさんとも一緒に緊張して、あの舞台に立てた事はすごく、本当に、貴重な経験で、港北の上映会で高崎さんが、苦労があるから生まれるものがある、みたいなことを仰っていたのを思い出しました(ごめんなさい、今回のは苦労ではないのですけど)。あの場を共有出来た事で、さらにぷかぷかさんとの距離が縮まった気がします。
 本番の映画、自分がどんな風になってるのか観るのもちょっとこわいですが、楽しみにしたいと思います。

 あと、本番の前日の日、朝行くとしょうへいさんがわざわざななに寄ってきて「ななちゃん、おはよう」と言いに来てくれたんです。同じ第2グループにいながらも、ななはほとんど話し合いに参加してなかったし、直接二人が話したりしてるのも見てないけど、しょうへいさんがななの事を気にかけてくれてた事を知ってすごく嬉しかったです。

 「あの広場のうた」について。
初めは、手拍子もあって難しさが先行していましたが、何回目かのワークショップで、詩が自分の中にストレートに入って来て、歌っていてこみあげてきた事がありました。
自分もこの詩にあるような社会になればいいなと思っていたので。
 数年前、家の近くのあるマンションの前の公園の木にカラスが巣を作りました。その巣の真ん前のマンションの住人が、理由ははっきり覚えていませんが、カラスが巣を作った木を切ってほしいと自治会だか管理組合だかに言い、区かどこかに言って切ってもらった、という事がありました。人間の都合で自然をどんどんなくし、行き場のないカラスが巣を作った木を切って…。自分の目の前からいなくなればそれで良いのかな、もしカラスが次は残されたすぐ隣の木に巣を作ったらまたその木も切るのかな、子供の為の公園の木が減って行くかもしれない、さみしい話だな、と。
 グループホーム建設反対の話も同じで、どんどん排除して行く社会ではなく、「あの広場のうた」の詞の様に逆にみんながどんどん集まって行くような社会になれば、みんなが生きやすくなるのに、と思います。

●●●

 ぷかぷかさんたちとのステキな関係が手に取るようにわかりますね。すばらしい体験だったと思います。

 ななちゃんは広場に柱を立てるところでみんなに声をかける役をやりました。芝居をすすめるタイミングをみんなに知らせる大事な役です。

f:id:pukapuka-pan:20180120142814j:plain

 

 その時の役がよほどおもしろかったのか、家でもそのシーンを思い出しながらやっているという話。なんか楽しいですね。

 ぷかぷかさんたちといっしょに芝居をやり、いっしょに創り出した時間が今も忘れられないくらい楽しいなんて、ステキな話だと思います。ななちゃんはぷかぷかさんたちとどんな未来を創ってくれるんだろうとすごく楽しみです。

 演劇ワークショップは、こうやって希望ある未来も作ってくれるんだと、感想を読みながら思いました。相模原障害者殺傷事件を本当に超えるのは、こうやってぷかぷかさんたちと生きる希望ある未来を実際に作っていくことだと思います。

 今回はななちゃんをはじめ、何人かの子ども達がワークショップに参加しました。ぷかぷかさんたちと過ごす時間の楽しさを存分に味わいました。彼らが作ってくれる未来にこそ、希望がある気がします。

 

f:id:pukapuka-pan:20180113113148j:plain

f:id:pukapuka-pan:20180113112647j:plain

 

 しょうへいさんは自閉症で人とのおつきあいがあまりうまい方ではありませんが、それでも朝ななちゃんを見つけて

「ななちゃん おはよう」

って、声をかけたりしたのは、しょうへいさんにとってもななちゃんはとても親しい存在になっていたんだと思います。

 お互いにとって大事な存在であること、そんな関係を演劇ワークショップは作ってくれたのだと思います。