「うんぷか」〔ぷかぷかの運動会)がありました。写真レポートです。ぷかぷかさんたちの元気な姿が何よりです。
マスクしたままでどうやって食べるんだろう
ぷかぷか日記は以下に移転しました。
ぷかぷか日記 – NPO法人ぷかぷか
「うんぷか」〔ぷかぷかの運動会)がありました。写真レポートです。ぷかぷかさんたちの元気な姿が何よりです。
マスクしたままでどうやって食べるんだろう
心がほっこりあたたかくなるような絵です。
こんな絵を描くぷかぷかさんは、やっぱり町の宝物だと思います。
障がいのある人が町の宝物。みんながそう思えるようになれば、この社会は誰にとっても、もっともっと生きやすい社会になると思います。
障がいのある人達とどうつきあっていくのか、という問題は、結局のところ私たちがどんな社会をつくりたいのか、ということだと思います。
共生社会社会を作ろう、とか、ともに生きる社会を作ろう、ということはかなり昔からいわれていますが、今ひとつ抽象的な言葉でとまっている気がします。
そんな中にあって、ぷかぷかはぷかぷかさんたちといっしょに生きるってどういうことなのか、どんな社会が実現するのか、を具体的に示し、それを発信してきました。
先日おこなった『表現の市場』もそのひとつです。
日々のFacebookでも、撮りためたぷかぷかさんたちの写真をアップしています。
たとえばこんな写真です。
今日のお惣菜メニュー。すべてヨッシーが考えた絵のメニューです。私たちが作るような活字のメニューの何倍もいいです。
牛めしの宣伝
テーブルクロスにこんな文字が
牛?
Tシャツの襟元にちょっと眠そうなネコの刺繍。眠そうな目がなんともいえずいい。
「障害者はいろんなことができない」という偏見がまだまだあります。彼らの創り出すもの、まさに創造したものを日々発信することで、そういった偏見を少しでもなくし、お互いがもっと生きやすい社会を創っていきたいと考えています。
相模原事件の起こった翌年だったか、上智大学の学生さんから事件を超えるための手がかりになるような映像をつくりたい、と連絡があり、何回かぷかぷかに取材に来てつくったのがこの映画『ぷかぷかさんのいる町』
10分ほどの短い映画ですが、ぷかぷかさん達がこの町で何をやり、どんな風に耕しているかが、ほんの少しですが見えてきます。
すぐ近くの郵便局の局長さんの話がいいです。地域を耕すってどういうことか、耕される側の言葉です。こうやって地域社会が豊かになっていくのだろうと思います。
やまゆり園事件に衝撃を受け、なんとかそれを超える手がかりをつかみたいと学生さんはカメラを提げてぷかぷかにやってきたのですが、できあがった映像は特に事件にふれるわけでもなく、それでいてぷかぷかさん達が毎日元気に働くことで、町を耕している、豊かにしていることがなんとなく見えてきます。そういったことをみんなで共有することが事件を超えていくことにつながるのではないかと思いました。
大学で映像の勉強をしている方がいましたら、ぜひ腕試しのつもりでぷかぷかを撮りに来て下さい。いろんな人がいろんな角度からぷかぷかを語ることが大事だと思います。
仕事のエンジンがかからないのか、こんな感じで寝ている人がいました。
こうやって寝てられる雰囲気がぷかぷかにはあります。私自身すぐそばで仕事をやっていたのですが、特に注意するわけでもなく、こうやって写真撮ったりしていました。
これが
「仕事中寝てたらだめじゃないか」
って叱られる雰囲気だと、お互いが疲れます。
そういえば養護学校で教員をやっている頃は、実習に行く生徒に
「仕事中寝たりしてはいけない」
なんて教えていました。今思うと、そういう「仕事観」でやっていたのですね。
ところがぷかぷかを始めてから写真のような人がいても、何も言わなくなりました。何も言わないどころか、こうやっていられる雰囲気こそ大事、と思うようになりました。
ひょっとしたら私自身、学校という管理組織から自由になれたからかも知れません。同時に彼らにあわせた方が、お互いが楽なる、ということが彼らとの日々の暮らしの中でわかってきたからだろうと思います。
いずれにしても、彼らから教わったことです。
「障がいのある彼らから教わる」
というところがポイントです。彼らを支援する、という発想から自由になれないところでは、彼らから何か教わる、といったことはないのでしょうね。ステキな人達がそばにいながらもったいない話だと思います。
映画『Secret of Pukapuka』の中で、毎日こどもと一緒にクリームパンを買いに来ていた近所のオーヤさんがこんなことを語っています。ぷかぷかさん達とお友達になって色々見えてきたことです。
「ぷかぷかさん達は街を耕している」「街を豊かにしている」といつも言ってるのですが、そのことが実際に街の人にとってどうなのかということをオーヤさんは語っています。
「ちょっと上から目線で見ていた自分がいたかも知れない」
でも、ぷかぷかさんとおつきあいするようになって
「別に自分がすごいと思わないようになりました」
『共生社会』とか『ともに生きる社会』とかについて、あーだこーだ小難しいことをいわなくても、ぷかぷかさん達との日々のおつきあいが、こんな風に街の人を変えたのです。障がいのある人達といっしょに生きていくことの意味がよく見えます。彼らが社会を豊かにする、というすばらしい仕事をしていることがよく見えます。
ポイントは、彼らとふつうにおつきあいすることです。何かやってあげるとか支援するといった上から目線ではなく、フラットにふつうにおつきあいすることです。
オーヤさんはお店にクリームパンを買いに来て、店員さんとしてふつうにおつきあいしていました。これがよかったと思います。そして何よりも彼らとふつうにおつきあいできる環境がぷかぷかにはあったこと。支援することに熱心な福祉事業所では、なかなかそうはいきません。
以前、利用者さん達がお客さんに対して間違いを起こさないようにと利用者さん達のそばにスタッフがピタッと張り付いてピリピリした雰囲気のお店に行ったお客さんが、
「いやぁ、ぷかぷかに来るとやっぱりホッとしますよ」
とおっしゃったことがありますが、お客さんは敏感に雰囲気を感じ取っています。「ぷかぷかに来るとホッとする」という言葉が、本質を言い当てています。
どうして彼らに任せないのだろうか、と思います。ちょっとくらい間違えたっていいじゃん、そんな風に思えばお互いがもっと楽になるのに、と思います。
映画『Secret of Pukapuka』は障がいのある人達が街を耕している様子がよく見えます。ぜひ地域で上映会をやってみて下さい。いろんな気づきが生まれます。その気づきは自分を、そして地域社会を豊かにします。
問い合わせは高崎まで。takasaki@pukapuka.or.jpにメール下さい。
静岡からなんと15人もの人が見学に来ます。大きな社会福祉法人の人達です。
ぷかぷか見学の提案した人は
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現在の「何となくどんよりした感じ」(こんなもんだと諦めた境地?=「社会適応」)を変え、「いつでも、どこでも、その人らしく」生き生きと生活する場にするには、考え(理念)だけでなく、「しかけ」(環境創造)が必要ではないかと感じています。
この映画(『Secret of Pukapuka』)を観て、私が思うぷかぷかの「しかけ」は次の2つです。
1つ目は「地域に開く。積極的に地域と関わること」その結果、地域から必要・有意な存在として認められ、好かれてファンが増え、そのことで、ぷかぷかさんも職員もはりあいをもって生き生きしている(地域との好循環)。
2つ目は「不特定の人の前に立ち、承認・達成感を得る機会」です。
販売(事業所・出張)、パン教室などの交流ワークショップ、演劇発表(舞台)など
地域での活動は名前で呼び合う継続的な関係を通じた安心・楽しみ・喜びを、大舞台での発表は緊張をともないスポットライトを浴びてやりとげる達成感を生んでいると思います。
この「しかけ」は真似したいがすぐには真似できないでしょう。
自分たちができる「しかけ」を見つけたい、考えたいです。
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見学に来る理由に中に、地域との関わりをどうやってつくるか知りたい、というのがあります。
ぷかぷかは、障がいのある人達の社会的生きにくさを少しでも解消したい、というところからスタートしています。地域との関わりは、そういった思いから始まっています。
ぷかぷかが始まった当初は、うるさいとか目障りだとか、散々言われました。そのたびに謝ったり、お詫びしたりしていましたが、苦情の根本的な解決にはなりません。じゃあどうすればいいのか。
あーだこーだ言葉で説得するのではなく、やっぱり障がいのある人達といい出会いをするしかないんじゃないかと思いました。そこで考えたのがパン教室です。彼らといっしょに楽しくパンを作ろうよ、という提案です。
で、やってみたらこんな楽しい場ができました。
パン教室の中で歌を歌う人がいました。何でもありのパン教室なのです。
当時の日記
今日は地域の方が6名参加、そのうち二人が小学生でした。子ども達が楽しく参加してくれたことがすごくよかったと思います。ここに希望があります。子ども達は地域の未来を作ります。パン教室に参加した子ども達が、社会を担う年齢になったとき、地域社会はきっと変わってくると思っています。ぷかぷかができてから、パン教室に参加した子ども達は軽く100人を超えます。100人は大きいと思います。
パン教室はですから、地域の希望を生み出しているのです。たかがパン教室、されどパン教室、なのです。
地域の福祉事業所が、地域の希望を生み出してるなんて、ステキじゃないですか。
遠く静岡から見学に来て、たくさんの気づきがあればいいなと思っています。