ぷかぷか日記

ぷかぷか理事長タカサキによる元気日記

ぷかぷか日記は以下に移転しました。
ぷかぷか日記 – NPO法人ぷかぷか

障がいのある人もない人も、ごく自然に入り乱れ、とにかく楽しそう!

 『とがった心が丸くなる』アマゾンで2021年5月12日から5月16日の5日間実施した無料キャンペーンでダウンロード総数164,アマゾン電子書籍無料ランキング最高順位が15位だったと出版社から報告がありました。

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  5日間で164人もの方が読んでくれたなら、すごくうれしいですね。おもしろいなって思ったら、ぜひカスタマーレビューに感想を書き込んで下さい。

 このサイトの下の方にカスタマーレビューを書くところがあります。

www.amazon.co.jp

 

 「共生社会」という言葉がやたらはやっていますが、所詮は言葉だけという感じがします。共生社会がどういうもので、何を生み出すのか、の具体的な話がほとんどありません。

 「ぷかぷか」は小さな共生社会を実際に作り、そこから様々なメッセージを発信していますが、『とがった心が丸くなる』は、なんと30年も前に、そういったものを作っていた記録です。

   下の写真は30年前の「演劇ワークショップ」と「あおぞら市」の写真です。共生社会がどういうものか少し見えてきます。障がいのある人もない人も、ごく自然に入り乱れ、とにかく楽しそう!いろんな人がいるから楽しい。お互いが豊かになれる。それが共生社会。

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ぷかぷか上映会のお知らせ

 今年も映画を見て、やまゆり園事件を考える集まりをやります。

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 やまゆり園事件について考える集まりですが、ムツカシイ、しんどい話ではなく、「やっぱりいろんな人がいた方がいいね」って、みんなで前を向けるような話になればいいな、と思っています。『いろとりどりの親子』は、いろとりどりだからこそ、そこには葛藤があり、葛藤故に、豊かなものが生まれることを映像を通して見せてくれます。葛藤の先にある、思いもよらない親子の出会いは、とてもハッピー。見ているこっちまでハッピーになりました。社会にいろんな人がいるっていいなって思いました。

 事件の犯人の言う「障害者はいない方がいい」ではなく、障がいのある人たちとは「いっしょにいると心ぷかぷか」になるような関係を作っていった方がいい、と思うのです。『Secret of Pukapuka』は、それがどういった関係であるのかを語った映画です。見ている方まで「心ぷかぷか」になります。そういう関係を広げていくこと、それがやまゆり園事件を超える社会を作ることだと思います。

 

 今回のトークイベントではゲストに尾野一矢さんに登場していただきます。かずやさんはやまゆり園事件で重傷を負った方ですが、昨年8月から施設を出て街の中で自立生活をしています。         

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 かずやさんは時々大声を出すので、アパートの2階の方から苦情が来ています。ただ謝るだけでは、大声の問題は解決しません。なぜなら、

「大声出すのはやめましょう」

なんていっても、かずやさんには通じないからです。悪気はないのですが、これからも大声は時々出てしまいます。結局はその大声とどう共存していくのか、共存するにはどうすればいいのか、ということです。

 先日大声が外に聞こえにくいようにかずやさんの部屋の天井に防音のパネルを貼りました。窓に防音のカーテンもつけました。これをやっても完璧ではありません。

 あとは多少声が聞こえても、

「ったくしょーがねーなー」

とブツブツ言いながらも、そこで踏みとどまれるような関係ができるかどうかです。

 苦情をきっかけに2階の方と前向きのいい関係ができるといいな、と思っています。休みの日に、おいしいケーキの差し入れがあったから、とかなんとか声をかけて、一緒にお茶飲んだり、お正月には一緒に餅つきをしたり…そんな関係です。

 2階の方だけでなく、地域の人たちみんなと顔なじみになって、一緒に何かおもしろいことができるような関係もつくりたいと思っています。題して「友達大作戦」。

 友達大作戦はこちら

www.pukapuka.or.jp

 重度障がいの方の自立生活というのは、ただアパートを借りて生活する、というのではなく、地域の人たちとのさまざまな関わりの中で生活する、ということだと思います。今回、大声に対する苦情をきっかけに、地域との新しい関係が生まれます。

 重度障がいの方の自立生活が、地域社会を豊かにしていく。かずやさんの周りに、なんだか素敵な物語が生まれそうです。

 

 地域には大声を出すとか、色々おつきあいのむつかしい方はいらっしゃいます。そんな人たちともお互い地域で気持ちよく生きて行ければ、地域社会はとても豊かなものになります。かずやさんの大声問題は、どこにでもある問題なのです。

 トークイベントのテーマは《あなたととなりのかずやさん》です。

 

 

 そうそう、トークイベントが始まる時、ツジさんが舞台で「きみのためにSuperman」を歌うそうです。今からもうノリノリです。これはもう絶対に来なきゃソン!ですね。

 「何でやまゆり園事件を考える集まりで、きみのためにSupermanなの?」なんて考える人も多いと思います。でも、これがぷかぷかなのです。これがぷかぷか流の事件の超え方です。

 ツジさんの歌を聴いて、一人でもたくさんの人が心ぷかぷかになること。それが事件後の今、とても大事だと思っています。社会はそうやって少しずつ変わって行くからです。

本と映画のおすすめ

 『ぷかぷかな物語』はぷかぷかさん(ぷかぷかで働く障がいのある人たちのこと)とスタッフが一緒になって作り出した物語です。読むとほっこりあたたかな気持ちになります。なによりも気持ちが楽になります。     

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  障がいのある人たちは「いろんなことができない人で、社会の負担になる人たち」ではなく、「社会を耕し、豊かにする人たち」であることに、ぷかぷかをやっていく中で気がつきました。ほっとするような雰囲気のお店をぷかぷかさんたちと一緒に運営したり、地域の人たちといっしょにパン教室をやったり、芝居作りのワークショップ、アートのワークショップなどをやっていく中で、ぷかぷかさんの魅力と出会い、「ぷかぷかさんが好き!」というファンが少しずつ増えてきました。ぷかぷかさん、つまりは、障がいのある人が好き!という人が地域の中に増えてきたのです。こういう人たちは社会にいた方がいい、とたくさんの人たちが思い始めたのです。明らかに地域社会が変わってきました。彼らは社会を耕し、豊かにする人たちなのです。

 

 障がいのある人たちは社会に合わせなければならない、そうしないと社会でやっていけない、といわれ、社会にあわせる努力を強いられています。ぷかぷかで子どもが働いている保護者の一人は、そういった努力は「見当違いの努力」だったと語っています。ぷかぷかは社会にあわせる彼らよりも、そのままの彼らが一番魅力的、ということに気がつき、それを大事にしながらお店をやってきました。そういった中での保護者の方の気づきが、今までやった来たことは「見当違いの努力」だった、ということです。

 

 そういう物語は、いままでにない新しい価値を生み出しています。ぷかぷかの生み出した新しい価値にふれる時、生きることが少し楽になります。

 

アマゾンのカスタマーレビュー

www.amazon.co.jp

 

注文はぷかぷかのホームページへ。       

shop.pukapuka.or.jp

 

映画『Secret of Pukapuka』は2017年10月にカナダバンクーバーで開かれた世界自閉症フェスティバルで上映された作品です。ぷかぷかには「ぷかぷかさんが好き」というファンがたくさんいます。ぷかぷかさん、つまりはぷかぷかで働いている障がいのある人たちが好き!というのです。何かにつけ、社会から排除されることの多い障がいのある人たちのことが好き!という人が多いのはどうしてなんだろう、とぷかぷかの「Secret=ヒミツ」に迫った映画です。ぜひ仲間の人たちと上映会を開いてみて下さい。新しい世界が見えてきます。 

www.youtube.com

 

 上映の申し込みはぷかぷかまで

www.pukapuka.or.jp

 

 電子書籍『とがった心が丸くなる』は、ぷかぷか代表の高崎が30年ほど前、養護学校の教員時代に書いた本ですが、「共生社会」などといった言葉もまだない時代に、養護学校の生徒たちと一緒に小さな共生社会を作り、新しい価値を作り出した記録です。

www.pukapuka.or.jp

かずやしんぶん

 『かずやしんぶん』ができました。A5版、6ページです。『ぷかぷかしんぶん』と同じサイズ、ページです。まだ印刷ができてないのですが、とりあえずこんな感じでできましたという報告です。

 

   表紙  

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     2ページ

                 

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  3ページ            

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   4ページ

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          5ページ

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  6ページ

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  「かずやしんぶん」 いかがでしたか?ぜひ感想、お寄せください。

 こんなことやったらおもしろいんじゃない、という友達大作戦に対する提案も大歓迎です。たくさんの方がこの友達大作戦に参加することに意味があります。重度障がいの方が自立生活することの意味が、たくさんの人に共有されます。一緒に闘う、とかじゃなくて、一緒に楽しむ、という感じ。一緒に楽しんでいるうちに、社会が少しずつ変わっていけばもうけもんです。

 ぷかぷかも彼らとの日々を楽しんでいるうちに、周りの社会が変わってきました。えらいトクした気分。

 

 「かずやしんぶん」をはじめとする友達大作戦が目指すのは、しんぶんの

6ページに書いているように

 

「時々大声出すけど、こういう人も地域にいていいよね、いた方が楽しいよね」っていう人が少しずつ増えてくれる

 

ことです。そのためにはかずやさんの自立生活を支える人たち、応援する人たちが、かずやさんと一緒にいて、なんかいいよねって思っていることが大事です。施設を出て一番最初から介護している人は、かずやさんのそばにいると「くつろぐ」そうです。その「くつろぐ」コツを、ぜひどこかでお披露目して欲しいです。

     くつろぐとこんな顔になります。これはもう、くつろがなきゃソン!

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 重度障がいの人って大変じゃないの、って多くの人は思っています。そんな中でかずやさんのそばにいたらくつろぐんですよ、という話は社会の偏見を思いもよらない形でひっくり返します。差別と闘ったりしなくても、くつろぎながら、楽しみながら社会を変えていけるのです。みんなが心地よく生きていける社会に。

 

 一番いいのは、かずやさんとの楽しいおつきあいの機会を実際に作ることです。「かずやカフェ」と名付けて、定期的に楽しいお茶会をやるのもいいなと思っています。おいしいコーヒーとおいしいお菓子があれば、話が弾みます。かずやさんのそばにいて、みんなでくつろぐ。カフェ付き自立生活です。そうそう、ここで使うコーヒーカップはかずやさんが作ったものです。こんなカップで飲むコーヒーは絶対においしいです。

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      こんなおつきあいを周りに広げていくこと、そうやって地域社会を少しずつ変えていくこと、それが友達大作戦の目指すものです。

 かずやさんの自立生活は、ただ単にアパートで暮らすのではなく、かずやさんがそこで暮らすことで、地域社会がこんな風にして誰にとっても暮らしやすい街に変わっていくのです。かずやさんにとっても地域の人にとっても、これはものすごいトク!なことです。   

 

 

 

 

 


 

 

 

心はずむ何かを見いだして

  テレビの取材があるというので、ディレクターにぷかぷかの雰囲気を知って欲しいと『Secret of Pukapuka』の映像データを送りました。見ての感想が送られてきました。

 

映像拝見しました。素晴らしかったです!

ラストの映像でもありましたが、心がぷかぷかするような時間でした。

高崎さまと皆様との関係の中に、心弾む何かを見いだされていたからなのだと感じました。

映像も美しく、編集もリズムがあり、テレビの番組もこうありたいものだと思います笑。

 

 うれしくなるような感想だったので、『Secret of Pukapuka』を作った方(pvプロボノ)に送ったところ、すぐに返事がありました。

 

「高崎さまと皆様との関係の中に、心弾む何かを見いだされていたからなのだと感じました。」

本当にそうです。
思わずカメラを回してしまう魅力が
ぷかぷかさんはもちろん、高崎さんやスタッフの皆さんにもありました。
コロナで人と人が分断されている今、撮影当時のことを思い出すと
胸が熱くなるほど懐かしいです。

 

 お二人とも映像のプロですね。短い言葉で 『Secret of Pukapuka』の核心部分、つまりは『ぷかぷか』の一番大事なところを語っている気がしました。

 人と人との関係がどんどん薄くなっていく社会にあって、心弾む何かがぷかぷかの関係にはあるということ、それは思わずカメラを回してしまう魅力溢れるものであるということ。そういうものが映像として表現されていること。そこから見えるのは、今、社会が見失いつつある「人と人とのあたたかな関係」です。

 ぷかぷかは何か特別なことをやったわけではありません。ただぷかぷかさんたちといっしょに生きてきただけです。その気になれば誰にでもできることです。その気になれば『Secret of Pukapuka』の世界はどこにでも実現できるのです。

 こんな絵を描く人とは、いっしょに生きていった方が絶対トク!

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 『Secret of Pukapuka』の世界を見てみたい方はお問い合わせ下さい。

www.pukapuka.or.jp

 

 

 

 

キリンが自由である時、私たちも自由

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 ぷかぷかさんの描いたキリンです。

「え?これがキリン?」

と思うか、

「そうか、こんなキリンがいたっていいんだ」

と思うか。

 それは私たちの側の自由度。

 「こんなのキリンじゃないじゃん」

と思ってしまうと、私たちの中のキリンはそのままです。

 でも

「そうか、こんなキリンがいたっていいんだ」

って思えるなら、私たちの中のキリンはとても自由です。

 

 キリンが自由である時、私たちも自由。生きることが楽になります。

 

 キリンの自信溢れる顔を見て下さい。後ろ足が背中に生えたりしていますが、

「それがどうなの?」

という顔です。

「そうか、こうやって堂々と生きていけばいいんだ」

って、私なんかは思いましたね。

 

 人と違ったっていいじゃん!ってキリンに背中を押された気分。

 この自由なキリンたち、ぷかぷかなキリンたちに、私たちは救われている気がするのです。

     

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