ぷかぷか日記

ぷかぷか理事長タカサキによる元気日記

ぷかぷか日記は以下に移転しました。
ぷかぷか日記 – NPO法人ぷかぷか

空気感をたっぷり味わってください

 セノーさんのこの写真、アップしただけで600近いアクセスがありました。ぷかぷかのFacebookページではダントツのアクセス数です。

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 仕事中なので、本当はこんなふうに寝てたりしたらまずいのですが、でも、大人気なのです。

 養護学校で担任しているとき、実習に行って、1日で実習を断られたことがありました。こんな調子で働かないからです。

 卒業後行った作業所でも働かないからと結局居場所を失い、ぷかぷかにやってきました。多分こんな感じで度々寝てたのだろうと思います。

 同じように寝ていても、どうしてこんなに評価がちがってくるのでしょう。一方では居場所を失い、一方ではその寝姿に600近いアクセスがある、というこの落差はどうして生まれるのでしょう。

 要はセノーさんとどういうつきあい方をするか、です。セノーさんは一生懸命働く人ではありませんが、だらだらしながらも、職場にとてもいい雰囲気を作ってくれます。みんなを癒やしてくれます。そのことをみんな大事にしているので、それが外の世界にも伝わって、この寝てる写真に600近いアクセスがあるのだろうと思います。

 6月17日の上映会で公開する新しいプロモーションビデオのプロデューサー信田さんは「ぷかぷかの作り出す豊かな空気感」という言葉で表現していましたが、セノーさんはその空気感を作り出す代表みたいな存在です。ですから寝てる写真にも、その空気感がにじみ出て、たくさんの人がアクセスしてくるのだろうと思います。

 そしてこの空気感こそが、硬直して息苦しい社会から私たちを救ってくれるのだろうと思います。

 

 相模原障害者殺傷事件に対して、

「あれはけしからん!」

といったメッセージではなく、ぷかぷかの作り出す豊かな空気感こそ差し出したいと信田さんは言ってました。

 6月17日、ぜひ見に来てください。そしてその空気感をたっぷり味わってください。

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「渋谷のラジオ」でのいちばんの発見

 「渋谷のラジオ」に行ってきました。「渋谷のラジオ」は小さいながら、「様々な多様を認め合うメディアとして、社会的なテーマも積極的に取り上げていきます」ということで、毎週火曜日、サービスグラントが様々なプロボノ活動を紹介しています。月一回pvプロボノの時間があって、今日はpvプロボノが2年続けて映像を作った「ぷかぷか」がテーマになったというわけです。

 

 今日の司会をやったpvプロボノのプロデューサー中島さん。昨年のプロモーションビデオは中島さんが中心になって作りました。手前はコピーライターのいなおさん。

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 私の話はいつも通り適当にしゃべっていたので、何を話したか、横浜まで帰ってきたらもうほとんど忘れてしまいました。でも、先ほどの放送がもうアップされていましたので、興味のある方は今日の日付の「渋谷のプロボノ部」にありますので、聞いてみて下さい。

note.mu

この写真が貼り付けてあるコーナーです。

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 昨年のプロモーションビデオを見てぷかぷかで働こうと思ったサエグサさんの話は新鮮でした。

 以前はカフェのお客さんだったそうですが、プロモーションビデオを見て、

「ぷかぷかで働きたい!」「彼らと一緒に生きていきたい!」

と思ったそうです。

www.youtube.com

 わずか5分の映像です。その映像が人を動かした、ということです。pvプロボノのホームページに「映像のチカラ」という言葉がありますが、サエグサさんの話を聞きながら、映像には本当にそのチカラがあるんだと思いました。映像を作る前、pvプロボノの方には「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいいよ」というメッセージを込めて欲しいとお願いしました。それをどう表現するか、すごくむつかしいテーマだったと、今日も司会の中島さんがお話しされていました。

 メンバーさんの楽しそうな顔、生き生きと働く姿、笑顔、笑顔、笑顔。「いっしょにいると心ぷかぷか」というすばらしいコピーが最後のさくらの花びらが散るシーンと重なります。あのシーンに感動しました、とサエグサさんはおっしゃっていましたが、映像を見た次の日にぷかぷかに電話し、面談を受けたそうです。

 「一緒に生きていった方がいいよ」というメッセージがストレートに伝わったのだと思います。

 今日の放送のはじめに、どうしてメッセージを映像にしたかったのか聞かれました。第一期演劇ワークショップの記録映画を見たとき、映像が伝えるものの多さにびっくりしたことがあります。それまでワークショップのことを何度もブログに書いていましたが、それをはるかに超えるものが映像からは伝わってきました。言葉を超える圧倒的なチカラを感じたのです。それがpvプロボノに映像制作を依頼するきっかけでした。

 そうやってできた映像が、本当に人を動かしたこと。そのことが今日の「渋谷のラジオ」でのいちばんの発見でした。

 

 6月17日(土)の上映会では、今年できあがった新しいプロモーションビデオも上映します。このpvは制作途中で相模原障害者殺傷事件が起こり、それへのメッセージを込めたいと思いました。プロデューサーの信田さんは映像制作を終えて次のように書いています。

 

 今回の映像の打ち合わせが始まったのは2016年秋、当初高崎さんは7月に相模原でおきた障がい者殺傷事件に強い憤りを感じていて、事件に対する具体的なメッセージとしての映像を望んでいた。しかし具体的なメッセージを描こうとすればするほど、僕は意見の異なる人たちと同じ土俵に上がることへの違和感を感じるようになっていた。同じ土俵に上がることは同じモノサシで意見を述べることであり、「いなくなればいい」とか「いた方がいい」という直線的な論議では、ぷかぷかが生み出している豊かな空気感(仮にぷかぷか現象と呼ぶこととする)を伝えきれないと思ったのだ。もっと立体的な座標軸の中でぷかぷか現象を捉え映像にすることで、結果としてメッセージになるようにしたいと思った。

 

 去年の映像もそうでしたが、「ぷかぷかさん」達の作り出す豊かな空気感 こそが人を動かすのだと思います。

 

 たまたまですが、今日、渋谷からの帰り、電車の中で藤沢周平の『暁のひかり』を読みました。何度も読んだ作品ですが、朝、出がけにふっと読みたいと思い、カバンに入れて出発したのでした。

 賭場で壺ふりをやっているやくざな男が主人公です。明け方、窖(あなぐら)のような賭場から出てきた主人公が、朝の光りの中で、杖をついて必死に歩こうとしている足の不自由な少女に出会います。この出会うまでの風景の描写が、何度読んでもすばらしいです。少女に出会う中で、主人公はもともとあった優しい心、まっとうな心を、つかの間、取り戻します。

「あの子が一生懸命なのが気持ちいいっていったんだ。俺にもあんな気持ちの頃があったからな。親方に叱られながら、鏡を磨いていた頃だ。腕のいい職人になることだけを考えていた」とバクチ打ちはつぶやきます。

 バクチ打ちの世界から人を引っ張り上げるほどのチカラを実にうまく表現した作品だと思います。ただ作品そのものは救いのない結末を迎えるのですが…

 

 「ぷかぷかさん」達の映像は、多分、そんなふうにして、人を変える可能性を持っている気がするのです。

 

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この映像を見ると、見た人にも「ぷかぷかウィルス」に感染する可能性があります。

 6月13日(火)朝8時から「渋谷のラジオ」にpvプロボノの方たちと生出演します。下記のアプリをダウンロードするとスマホで聞けるそうです。

 iPhoneの方はこちら

渋谷のラジオ公式アプリ

渋谷のラジオ公式アプリ

  • RecoChoku Co.,Ltd.
  • エンターテインメント
  • 無料

 Androidの方はこちら

play.google.com

 

 pvプロボノの人たちがどうして2年も続けてぷかぷかの映像制作を引き受けたのか、といったあたりからはじまって、ぷかぷかの魅力ってなんだろう、という話ができればいいなと思っています。リハーサルなしの、ぶっつけ本番の1時間です。

 にしても、面白いですね。たかが福祉事業所です。障がいのある人たちが働く場です。毎日黙々と仕事をやっているだけです。それでも人を惹きつける何かがあって、映像クリエイターの人たちの心を動かし、すばらしい映像ができ、今回ラジオにまで出ることになっちゃいました。

 「ぷかぷかウィルス」に感染した、とpvプロボノの中島さん、信田さんはおっしゃっていましたが、「渋谷のラジオ」ではこの「ぷかぷかウィルス」の謎に迫ろうと思っています。が、うまく語れるのかどうか、なんとも心許ない感じではあります。

 ウィルスの発生源はタカサキではありません。どこまでも「ぷかぷかさん」なのです。でも「ぷかぷかさん」達に聞いても、多分何のことかわかりません。それでも感染者はたくさんいるので、ぷかぷかの責任者としてはそのウィルスについて何か語らないといけないと思いつつ、どう語ったものかと悩んでいます。

 「ぷかぷかウィルス」に感染するとどういうことになるかは、中島さん、信田さんの作られたプロモーションビデオを見てもらうのが一番です。6月17日(土)の午後、みどりアートパークホールで上映しますので、ぜひ見てください。中島さんは昨年のプロモーションビデオ、信田さんは今年のプロモーションビデオを作られました。

 問題は、この映像を見ると、見た人にも「ぷかぷかウィルス」に感染する可能性があることです。感染した場合の、何らかの保証とか、特効薬といったものはありません。もう「ぷかぷかウィルス」と一緒に生きていくしかない、と重症患者さん達は言っています。 

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よかった! 本当によかった!

 Facebookでたまたま

「もう死にます」

という書き込みを見つけました。その前の投稿を見ると、孤立無援で、かなり追い込まれた上での、すごく深刻な書き込みでした。

 全く知らない人でしたが、知らんぷりして通りすぎるわけにも行かず、かといって

「死んではだめです」

なんて月並みな言葉を書いても何にもならないし、つまらないこと書いて自殺の引き金にでもなれば、それこそ目も当てられません。一生それを引きずっていかねばなりません。ならば黙って通り過ぎた方がいい、とも思いましたが、でも何か書かなければちょっとやばい感じもあって、いろいろ悩みました。

 そうだ、ぷかぷかに来るときっと元気になる!ぷかぷかの映画もいい!と思い、どうやって誘えばいいか、いろいろ考えました。友人のお葬式に出て、すごく落ち込んでいるときにぷかぷかの映画を見て、《「生きる」ということを深く感じる時間でした。と感想を書いた人のことを思い出し、思い切ってそのことをその方のFacebookに書きました。

 

 ぷかぷかの映画を見てこんな感想を書いた人がいました。「私事ですが、昨日は自殺した友人のお葬式でした。心の整理がつかないまま、今日、こちらに伺い、「生きる」ということを深く感じる時間でした。みなさんの豊かな表情は、本当に心にしみました。こちらに足を運んで本当によかったです。」ぷかぷかの映画ぜひ見てください。何か見つかるかも知れません。ぷかぷかにもあそびに来て下さい。ぷかぷかのホームページは「ぷかぷかパン」で検索するとすぐに出てきます。

 

 そんなことを書き込みました。ハラハラしながら反応を待っていました。

 しばらくして、

 

 投稿を削除しました。ぷかぷかに遊びに行きます。ぷかぷかの映画も見に行きます。

 

 と連絡がありました。

 よかった! 本当によかった!

 言葉が届いた! 素直にうれしかったです。

 元はといえば、ぷかぷかさん達のワークショップが映画の中身を作り、その映画が見た人の心を動かしました。そしてその言葉が、いのちのぎりぎりのところまで追い詰められた人を、最後のところで引き留めました。 

 ぷかぷかさん達が一人の命を救ったのだと思いました。

あのキラメキ、又感じたかったな

 昨日紹介した「注文をまちがえる料理店」の話、 注文をまちがえずに持ってくると、ちょっと残念な気持ちもあったというお客さん。

 

【女性客】注文どおりでした!ほっとしたけれど、ちょっとザンネンな気も・・・(笑)

 

 昨年の演劇ワークショップ、本番前日のリハーサル、みんなの「生きる」を蹴散らす「むっつり大王」をやっつけるべくショーへーさんはいつもお母さんに電話するように電話口で

 ♩おひさま〜が りんごの〜 はっぱをとおして ひ〜かる〜♩

と、やさしい歌を歌う予定でした。みんなそのつもりで待っていたのですが、ショーへーさんが歌ったのは、なんと、やっつけるべく「むっつり大王」の暗い歌でした。

 ♪ つかれ〜た つかれ〜た すっかり つかれ〜た… ♪

  みんな「どっひゃ~」って崩れ落ちそうになりましたね、あの時は。誰もが明日の本番、どうなっちゃうのか、マジに心配しました。

 

  ショーへーさんはオウム返しの返事の多い方で、明日はおひさまの歌を歌って下さい、というと、

「はい、わかりました」

と、まじめに返事をするのですが、どこまでわかったのかは当日にならないとわかりません。

 そして本番当日、みんなドキドキしながらショーへーさんの歌を待っていました。

 「もしもし、お母さん、今日は ♪ おひさま〜が りんごの…」

と、予定通りの歌をちゃんと歌ったのです。本来喜ぶべきことなのですが、「注文をまちがえる料理店」のお客さんのように、なぜか、ちょっと残念な気もしたのです。

 あの場にいた人は感想にこんなことを書いていました。

 

 あのキラメキは あそこにいたみんながキュッと感じたのではないでしょうか?リハで感じた、あのキラメキ、又感じたかったな。「どうなっちゃうの?」「誰がどこに導くの?」「じゃあみんな、どこに導かれて行っちゃおうか?」どこに流れつくか、ぷかぷかの醍醐味、見たかった、見せたかったな。

 

 あの「キラメキ」こそが、彼らと一緒にいる理由だと思います。間違いをそんなふうに楽しめる感覚、余裕こそ、大事にしたいと思うのです。

 物事は予定されたものから外れたときこそ、わくわくするような、緊張感あふれる新しい物語がはじまります。そういったものをどこまで楽しめるか、ですね。

 「注文をまちがえる料理店」のお客さんも、多分、まちがえることで生まれるわくわくするような、新しい物語を待っていたのだと思います。

 そしてその物語に「誰もがいまよりもちょっと呼吸のしやすい世界の姿」があるような気がするのです。ハンバーグの注文が「餃子になっちゃったけど、別にいいよね」って。

 

 演劇ワークショップの記録映画、6月17日(土)みどりアートパークで上映します。わくわくするような物語がよく見えます。 

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注文をまちがえる料理店

 「注文をまちがえる料理店」。なんてステキな料理店だろうと思いました。注文を取りに来たウエイトレスの人が、何しに来たか忘れてしまったというのですから、もうなんだかもう笑っちゃいます。こうやってお客さんもいっしょに楽しめるお店みたいですね。

news.yahoo.co.jp

 

 なんか、ぷかぷかと似てますね。忘れること、まちがえることを楽しむ。みんながおおらかになって、みんなで笑って、みんなで楽しい一日を過ごす。これぞまさしく「pucapucaな時間」。

 ぷかぷかが好き!っていう人が増えているのも、多分このおおらかで楽しくて、ホッと一息つける雰囲気にふれるからだろうと思っています。

 何かにつけ、窮屈きわまりない世の中にあって、ここに来るとその窮屈さから解放される。そして解放してくれるのが障がいのある人だったり認知症の人だったり、というところが面白いですね。彼らこそが私たちを救ってくれるのだと思います。

 そろそろ彼らを「支援」するなんてことはやめた方がいいです。忘れることやまちがえることがだめだ、という発想がどれだけ私たち自身を窮屈にしているか、そろそろ気がついた方がいいと思うのです。

 忘れることやまちがえることを楽しみ、忘れる彼ら、まちがえる彼らと一緒に生きていった方が、私たち自身が楽になります。「pucapucaな時間」は、いい人生を思い出させてくれます。

 

 相模原障害者殺傷事件という重い問題を乗り越えるのも、あーだこーだのむつかしい議論ではなく、むしろこういう「注文をまちがえる料理店」だったり、気が抜けるほどにおかしい「ぷかぷか」みたいなところではないかと思ったりするのです。

染めた布を使ってバンダナ作りました

 わんどの染め物のワークショップに参加した方が、染めた布を使ってバンダナ作りました、とお店にやってきました。

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 少し前にはスカートを作った方が来ました。

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こういったおつきあいがいいなと思うのです。福祉施設、といった匂いが全くないおつきあいです。

 ただパンやお惣菜を買いに来たお客さんよりも、もう少し先へ進んだおつきあいです。一緒に人生を楽しんでいるというか、そんなおつきあいです。

 今、ぷかぷかの本をまとめているのですが、編集者の方から、福祉事業所なら相模原事件のことは避けて通れないし、そのことについてはぜひ書いて下さいと言われました。相模原障害者殺傷事件についてはずいぶんいろんなこと書いてきたので(ブログを55本もアップしています。ホームページ左側メニュー欄の「相模原障害者殺傷事件」のタグをクリックすると出てきます)、正直ちょっと疲れたなぁ、という感じでいたのですが、今日、バンダナをつけたお客さんが来て、

「そうだ、大事なことは、こういう関係を日々作っていくことなんだよなぁ」

と思ったのです。あーだこーだの議論も大事ですが、実際にこういう関係を地域の中でこつこつ作っていくこと、それが相模原事件を超えるということなんだと思います。

 このお客さん、7月1日にパン教室やります、ってお知らせすると、

「あ、いきます、いきます」

って、すぐに紙に名前と連絡先書いていました。

 

 別の子どもを連れたお客さんは、

「子どもはぷかぷかさん達のこと、別に障がい者だなんて全然思ってないのよねぇ」

なんて話していましたが、全くそうだと思います。そしてそういう関係をぷかぷかは作ってきました。お店はもちろん、パン教室にしてもワークショップにしても、障がいのある人たちへの配慮、なんてことは今まで一度も話したことがありません。ですから子ども達はなんの意識もなく「ぷかぷかさん」達とおつきあいしています。初めて来た大人は、障がいのある人たちだから、といろいろ考えているみたいですが、それでも一緒になっていろいろやっているうちに、そんなこと全部忘れてしまうみたいです。

 ぷかぷかに来るとなんだか楽しい、って、そのことだけ考えて、おつきあいが続いています。

 

 相模原事件についてちょっとだけ書いた原稿の最後にこんなこと書きました。

 

 どこまでも「彼らと一緒に生きていくこと」、それが事件を超えることだと思っています。「支援」という上から目線の関係では、社会は変わりません。「彼らと一緒に生きていきたい」という、ただそれだけの思い、それが社会を少しずつ変えていくのだと思います。

 この本で書いたことが、事件を超える社会を作っていくために少しでも役に立てば、と思っています。