友達大作戦の打ち合わせがありました。
介護をやっている方から素晴らしい提案がありました。遅ればせながら「引っ越しのご挨拶」をご近所にやりましょう、という提案です。かずやさんの家には毎日介護の方が日替わりで入っています。
「日替わりで得体の知れない男どもが出入りしている様子を不安に感じているかも知れません」
とあって、なるほどなと思いました。大声とそういった様子が重なると、近所の方の目にはどんな風に写るんだろうと思いました。
なので、遅ればせながらですが、かずやしんぶん、かずやクッキーなどを持って、ご近所にあいさつに行きましょう、という提案です。かずやさんもいっしょに行くことになるので、かずやさんに「いっしょに行きますか?」と聞きました。
かずやさんの返事は
「やめとく〜」
でした。
「じゃあ、和尚さんだけで行ってもいい?」(丸刈りの人は、かずやさんにとってはみんな和尚さんだそうです)と聞くと、それはいい、という返事でした。
介護に入っている方はなかなかゆとりがないので、ここは応援団の方で時間のゆとりがある方がいれば、お手伝いに行けるといいですね。
近所のお店で「かずやしんぶん」を置いてくれるところを探す、という提案もありました。「かずやしんぶん」の内容を説明し、お店においてもいいよ、っていってくれるお店を探すのです。そうやって「かずやしんぶん」が地域の人の手で広がっていくと、地域が少しずつ変わっていく気がします。
お米はスーパーで買うのではなく、お向かいの米屋で買うようにしましょう、という提案もありました。お米は定期的に買います。定期的に顔を合わせます。量は少なくても、お店のお得意さんになれば、当然お店の人は顔と名前を覚えてくれます。お米買いながらいろんな話をしましょう。こんな風に買い物を通しておつきあいが自然に広がっていくっていいですね。
地域で生活する、というのは、こうやって生活を通して関係が広がっていくことだと思います。その関係の広がりこそが重度障害者の自立生活の一番大事なところだと思います。この関係の広がりが、かずやさんを、そして地域の人たちを豊かにしていきます。