ぷかぷか日記

ぷかぷか理事長タカサキによる元気日記

ぷかぷか日記は以下に移転しました。
ぷかぷか日記 – NPO法人ぷかぷか

(第2回『哲学対話』)ぷかぷかさんたちと対話しているときの方が「素のまま」の私でいられる 

 ぷかぷかさん達と一緒に立教大学まで出かけ、学生さん達と第2回目の「哲学対話」をしてきました。

 1年ほど前、立教大学の河野先生から

 「ぷかぷかさんと哲学対話をしたい」

という提案をいただいたとき、最初はちょっとびっくりしました。今までそんなことをいう人はいなかったからです。彼らと関わる人の多くは、上から目線で何かやってあげるとか、支援するという関係です。そんな中で、彼らときちんと対話をしたい、という提案は目が覚めるほどに新鮮な提案でした。今までにない、何か面白いことが起こるかも、とわくわくしながら提案を受けました。

 彼らとフェアに向き合って対話をし、何かを見つけたい、今回はその新しい試みの2回目です。 感想に

〈 ぷかぷかさんたちと対話しているときの方が

           「素のまま」の私でいられるような気がする 〉

と書いた方がいました。これはすごい発見だったと思います。学生さんはいろんな人たちと「哲学対話」をしています。そんな経験の中で、なおも〈ぷかぷかさん達と対話しているときの方が、「素のまま」の私でいられる〉と書いています。

 これはぷかぷかさん自身が「素のまま」でいることが大きいと思います。障がいのある人たちは社会にあわせないと生きていけない、とよくいわれます。そのために大変な努力をみんなしています。それは自分を押し殺す努力です。自分らしさを表に出さない努力です。

 私は養護学校の教員をやっているとき、障がいのある人たちに惚れ込んでしまい、彼らと一緒に生きていきたいと思ってぷかぷかを作りました。ですから、ぷかぷかでは社会が求めるものよりも、「素のまま」の彼らを私は選びました。「素のまま」の彼らにこそ、私は惚れ込んだからです。「素のまま」の彼らこそ、魅力的だと思ったからです。

 ぷかぷかさん達は、社会にあわせるのではなく、「素のまま」の彼らで働いています。だからたくさんのファンができました。「素のまま」のぷかぷかさんに出会い、ふっと自由であることの大切さを思い出したのだと思います。

 ぷかぷかさんと「哲学対話」をやった人たちも、多分、そういう発見をしたのだと思います。

   

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●今日は遠い立教大まで足を運んでくださり、ありがとうございます。お昼の「セントポールの隣」での白いカツ丼もぷかぷかさんたちに気に入ってもらえたようで、なんだかそれもとても嬉しかったです。

 私自身外部の方と哲学対話を行うのが久しぶりで、かつ5月にも一緒に対話したぷかぷかさんたちや高崎さんとまたお会いできるということで、今日は朝起きたときからワクワクしていました。教室に入ると、どこか懐かしいような、たった1度しか対話したことがないとは思えないようなあたたかな雰囲気でぷかぷかの皆さんが迎えてくださいました。対話後も、「やっぱり一緒にお話しできてよかった」と、ぷかぷかさんたちから元気をもらったようでした。結果、その後の授業もいつもより明るい気持ちで受けられました(笑)。

 今回対話をしてみて、考えたい点が2つあります。

1つ目は、養護学校などの教育機関では特別辛い経験などないとしても、その後の就職先でも同じだったのかということです。今回話をきいてみると、多くのぷかぷかさんたちにとって、学校(特別支援学校等)の思い出はそれほど悪いものではなかったようです。実は私も先日特別支援学校を訪れて2日間生徒たち(高校生)と過ごしました。面倒見の良い先生たちのもと、大多数の生徒は生き生きと楽しそうに学校に通っていました。と考えると、学校は守られた環境で過ごしやすいかもしれませんが、学校を出た後の就職先ではどうなのかという疑問が湧きました。ナカタクさんや辻さんはぷかぷかに来る前、他の職場に勤められていたということで、そこでの体験や経験などをもう少し聞ければよかったかもしれません。

2つ目は、私はぷかぷかさんたちと対話しているときの方が「素のまま」の私でいられるような気がすることです。ぷかぷかさんたちとの対話は本当に刺激的です。自分の言いたいことをそのまま言葉にし、自分なりのペースで語っている姿をみていると、私も「それでいいのだ!」と思います(その方が相手に深く響くかもしれないし)。そうすると、だんだん私も「素のまま」の私をぶつけようという気になって言葉に困らなかったり、すんなり質問できたりします。とにかく、ぷかぷかさんたちとの対話には普段ゼミ生同士でするものにはないスパイスを感じるというか、毎回、考えさせられます。

つらつらと脈絡のない文章で恐縮です。最後になりますが、今こうして対話を振り返っていると、自分らしく生きることについてぐるぐると思考がめぐり、すごく「耕されて」いるなあと感じます。本日は誠にありがとうございました。また次回も楽しみにしております。

 

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●ぷかぷかさんと2回目の哲学対話でした。
前回よりもぷかぷかさんたちのことが知れました。
みなさん一人ひとりが唯一無二の存在なんだなぁと実感できた対話は初めてでした。
 
セノーさん:立教でもゴローンと寝てしまうセノさん。セノーさんはどこに居てもセノーさんを貫いている感じがしました。対話中の質問に対する答えもセノーさんらしさに溢れていました。
 
ツジさん:対話中にツジさんが突然発する言葉に興味津々でした。ツジさんが突然、「7人の小人がシンデレラの居場所を知ってるよぉ~」と言いみんなが笑う瞬間がありました。ツジさんの頭の中は一体どんな風になってるんだろう?どんな世界が広がっているのか興味津々です。
 
ナカタクさん:絵が上手なナカタクさんは、話す時の比喩表現が素敵でした。ナカタクさんの言葉で特に心に残っているのは「将来というのは霧のようでコロコロと変わって、突然光ったり消えてしまったり、決めようというのは難しい」です。
 
ハヤチャン:優しい人柄がすごく素敵です。本がお好きと聞きました。グリム童話、マニラオーシャン、宇宙についての本、ハヤチャンが好きなものについてもっと話が聞きたくなりました。
 
テラちゃん:以前の上映会で初めてお会いしただけなのに私の名前を覚えていてくれていました。驚きました。友達作りのプロだと思います。
 
ショーへーさん:ショーへーさんは、対話の後半で「ツジさん!さっきからトートゥルトゥルトゥルと言ってどうするんですか!」と言っていました。わたしも対話中に少し気になることがあったのですが、ショーへーさんも同じ気持ちだったんだと思いました。私はなんだか気にしちゃいけないかなと思って少し我慢していたけれど、ショーへーさんのように素直に気持ちを伝えることができるということは、相手と対等に接している証なんだと思います。相手に障害の有無は関係なく、素直に気持ちを伝えることができる関係は素敵だと思いますし、そうありたいと思いました。
 
対話の中で、ぷかぷかさんが将来のことについて語る時、「事業所」や「作業所」、「グループホーム」という言葉が出てきました。
「事業所」や「作業所」、「グループホーム」について私はよく知りません。
今の社会で所謂「障害者」の人がどんな人生を歩んでいるのかよく知らないのです。
今回のぷかぷかさんとの哲学対話を通して、色々な人と共に生きていくためにはもっと相手のことを知らなければならないと思いました。
ぷかぷかさん、立教にきてくれてありがとうございました。これからもよろしくお願いします!

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●私は今回が初めてのぷかぷかさんとの哲学対話で、初めは少し緊張していました。

 理由は1つです。障害をもつ方々と深くお話をするのが初めてだったからです。

 小学校教員の過程に所属しているため、今月あたま特別支援学校に介護等体験でうかがったため、お話することや一緒に過ごすことに抵抗はありませんでしたが、今回は哲学対話。どこまでお話を掘り下げていいものかと、考えてしまいました。

 しかし、実際にお会いしてみると一人ひとりの魅力に引き込まれて、気づいたら対話を楽しんでいました。

 私の質問である「養護学校での生活はどうでしたか」について、みなさんに丁寧に答えていただいたこと、とても嬉しかったです。楽しかったという感想が思ったより多くて驚きましたが、理不尽さを感じていたというお話から、教員のあるべき姿勢など、考えさせられました。今後の自分の学びや姿勢に生かしていこうと思います。

 ぷかぷかの皆さんと今回お話したことで、障害をもっている人の可能性を強く感じることができました。是非、パン屋さんにもその他ワークショップにも伺えたらと思っています。

 

●初めてぷかぷかさんたちと、対話するので、どんな話になるか、分からなくて緊張していたんですが、気さくにぷかぷかさんたちが話して下さったお陰で緊張がとれました。

さらに、話している人以外の人が話しているのも、見ていてとても面白かったし、微笑ましかったです。対話のなかで、私の頭の中に「?」が浮かんできたので、この次はじっくりと一人一人とお話しをしたくなってきました。「私の頭のなかでこれってこういうことかな」と一人で考えたりするのも、楽しかったです。

ありがとうございました。

  

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ぷかぷかさんが大学の正門あたりで集まってるのを見つけたとき、なんだか楽しく面白い感じがしました。

この間知り合った友達が遥々自分の家まで来てくれたような嬉しさ。はたまた大学という場所にぷかぷかさんがいる、その組み合わせの妙なのか。

やっぱり普段大学にいる人たちって偏ってるんだなと改めて感じます。もっとぷかぷかさんのような人たちがたくさんいたら楽しいのに。そのためにはもっとみんながぷかぷかさんたちと仲良くなる必要がありそうです。

今回はもっと仲良くなるために、立教大学で哲学対話をしました。前回の続きです。大学の少し狭い教室で、いつもと違う雰囲気で緊張されたかもしれませんが、みんな聞きたいことを質問し、お互い答えることがたくさんできて良かったと思います。

ぷかぷかさんたちは自分が話したいことを話し、聞くときは真剣、面白ければこぼれるように笑う。憧れます。

お互い知らないことばかり。

これからも対話を続けていきたいです。

 

●今回、ぷかぷかさんと哲学対話をして見て思ったことが大変共感できることが多かったことということです。例えば、将来どうなりたいという話題の時、お隣の方が「将来はまだよく見えていない、ただ今できることはその方向性を決めて行動すること、そこに最終的に行くかどうかは分からないけど、その方向性を決めることが大切」というようなことをおっしゃっていました。わたしも今就職活動をしていて、自分の将来について考えることが多いのですが、この方の考えにすごく共感したし、なんだか勇気づけられたような気がいたしました。

哲学対話が始まる前までは、対話が成り立つのかなど不安なこともあったのですが、実際してみてぷかぷかさんにすごく共感したし、むしろ教えられたような気がいたします。
私も、本当はあまり人の空気に合わせるのが得意ではないので、自由にしていらっしゃるぷかぷかさんさんをみて羨ましくも思っておりました。
また機会があれば、是非一緒に哲学対話したいです!!!
 
 ●先日の哲学対話では、日頃、悪く言えば、分断されている健常者と障害者の境界を越えて、1人の人間として同じ場を共有できたと感じられるような、そんな体験ができました。
障害者の方が持っている考えや気持ちは、健常者と何も変わらない。そのことに改めて気がつける、実感できる場でした。
それと同時に、健常者が普通だ、と思って従っているルールの異常さが分かり、いかに現代社会が神経症的なのかを思い知らされました。
将来について話した時にみんなそれぞれの夢を持っていて、健常者よりよっぽど未来に希望を持っているとも感じました。
これからの皆様のますますのご活躍をお祈りしつつ、私も未来に希望を持とうと思いました。
 

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