ぷかぷか日記

ぷかぷか理事長タカサキによる元気日記

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ぷかぷか日記 – NPO法人ぷかぷか

イベントのあとの「戦略」が必要

 茅野に行ってきました。茅野市民会館の自閉症啓発デーのイベントの一つとして上映会とトークセッションが企画されました。

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 自閉症啓発デーから5日間、様々なイベントをやってきたようで、展示物を見る限り、すごいがんばってるなー、という気がしました。いろんなメッセージも寄せられていました。ただメッセージの一つ一つを読んでいくと、それが当事者に届き、何かが変わるのだろうか、と思いました。

 たとえば「障がいがあっても がんばれ!」「自閉症でも未来がある」「みんなで仲良く♡」なんてのもあって、なんだかなぁ、とむなしい気持ちになりました。

 こういうイベントがきっかけで、障がいのある人たちの存在に気がつくとか、関心を持つことは、すごくいいことだと思います。問題はそこから先です。

 障がいのある人たちの存在に気がつき、彼らと具体的な関係を作り、その関係の中で、新しいものを創り出すような、そんな戦略が本当は必要な気がします。

 イベントではなく、日々の暮らしの中で、あるいは日々の仕事の中で、彼らとどのような関係を作り、そこで何をするのか、ということです。

 そこまでやって、ようやく自分が、そして社会が少しずつ変わっていくのだと思います。

 この「自分が変わる」というところがすごく大切な気がします。障がいのある人たちと関わることで、自分が変わる、ということ。障がいのある人たちに何かやってあげる、のではなく、かかわることで自分が変わる、ということです。

 

 重度の障害を持った人たちの日々の暮らしを支える活動を記録した「道草」という映画の解説に、「彼らと関わることで、人はまた人に近づいていく」という言葉がありましたが、まさにそこです。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 

 イベントはすごく盛り上がっていました。みんなで太鼓たたいたり、ライトアップしたり…

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 でも、私の心はいっこうに晴れやかな気持ちになれませんでした。

 何でかなぁ。