ぷかぷか日記

ぷかぷか理事長タカサキによる元気日記

ぷかぷか日記は以下に移転しました。
ぷかぷか日記 – NPO法人ぷかぷか

社会をもう少しのどかな、あたたかいものに

 『pukapukaな時間』Vol.2ができました。

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 『PukaPukaな時間』は、ぷかぷかさんがいることで生まれるほっこりあたたかな、豊かな時間です。

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 この写真から感じる幸せ感こそ大事にしたいと思うのです。赤ちゃんも安心してテラちゃんにもたれかかっています。赤ちゃんが感じた「安心感」は、どこから来るのかな、と思います。

 

 近所の子どもが何か聞きに来たようです。リエさんがのんびり対応しています。

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 なんとものどかな時間が流れています。幸せを感じます。

 

 訓練、指導、支援しないと社会に適合できない、といわれることの多い彼ら。そのままではだめだ、というわけです。

 その圧力は当事者の方、保護者の方たちに大変なプレッシャーになっています。ツジさんはおしゃべりが止められないので、それを止めないと社会ではやっていけない、と養護学校でも、卒業後勤めた福祉事業所でも言われ続け、お母さんは大変な努力をしてきました。でもツジさんのおしゃべりはなかなか止まりません。無理に止めようとすると調子がおかしくなって元気がなくなります。

 そんなツジさんでしたが、ぷかぷかに来てから、「あ、仕事中おしゃべりしていいですよ」なんていわれたり、外販の販売部長として「彼のおしゃべりが売り上げを生み出しているんですよ」とほめられたりして、今まで努力してきたことはなんだったのか、見当違いの努力をしてきたんじゃないか、と思ったそうです。

 おしゃべりを止めなくても社会でやっていけるのです。ツジさんはおしゃべりのおかげでたくさんのファンがつき、それが売り上げを生み出しています。

 こうなると、障がいのある人はこういう努力をしないと社会でやっていけないと言われているものはいったい何なのか、ということになります。そこをやはりどこかできちんと考えていかないと、社会の息苦しさはなかなか変わらない気がしています。

 

 ぷかぷかはそういう努力をしなくても、彼らのそのままがいいよ、っていっています。そのままの魅力が、たくさんのファンを作り、売り上げを生み出しています。

 売り上げを生みながら、お客さんとぷかぷかさんの出会いをつくっています。彼らのありのままの魅力は、そんな風にして社会を耕し、社会を豊かにしているのです。

 

 

 彼らがそこにいること、そのこと自体に「意味」があり「価値」があります。モノクロの2枚の写真は、そのことを物語っています。

 そして、ここから生まれる物語こそ、社会をもう少しのどかな、あたたかいものに変えてくれるように思います。『PukaPukaな時間』Vol.2は、そんな思いを込めて作りました。

 

 1冊500円、ぷかぷかで販売しています。お問い合わせはアート屋わんど魚住までお願いします。045-923-0282 wando@pukapuka.or.jp