ぷかぷか日記

ぷかぷか理事長タカサキによる元気日記

ぷかぷか日記は以下に移転しました。
ぷかぷか日記 – NPO法人ぷかぷか

相模原障害者殺傷事件を超えるために

相模原障害者殺傷事件の根っこを見た気がしました

毎日新聞で先日紹介した兵庫県立子ども病院のことが報道されました。 mainichi.jp 抗議文に名を連ねた立岩真也・立命館大大学院教授(社会学)は「この『生まれない運動』の中心は医療でもなんでもなく、障害児の選択的中絶を進めようという運動だった。当該…

「時代の気分」を和らげるのもまた、障がいのある人たち

今朝の神奈川新聞の「時代の正体」は福祉の視点から今の政治状況を語っています。 www.kanaloco.jp 《排外や排他の空気が社会に漂う中、強権的な政治が対外的な危機をあおり、人々の不安や憎悪を駆り立てている。障害者の存在を否定し、排斥したあの凄惨な事…

植松青年は「これから勉強します」っていう、仕事に対して前向きな、いい青年らしい発言をしているわけですよね

障がい者問題総合誌『そよ風に街に出よう』が終刊になり、大阪の毎日新聞に記事が載りました。 「明日に向かって語れ」と題した対談の中で、かなりの部分、相模原障害者殺傷事件について語られていました。その中にこんな発言がありました。 「…ボクも植松く…

この写真のようなこと、植松被告がやっていたら、あんな事件起こしたと思いますか?

7月26日に横浜市瀬谷区であったやまゆり園事件追悼の集いに参加しました。 この集まりの最初の方でやまゆり園の宣伝ビデオが流されたようです(私は遅れていったので見られませんでしたが)。みんな笑顔で、楽しい雰囲気の施設、というメッセージだったよう…

津久井やまゆり園のホームページが再開されました。

事件以来閉鎖されていた津久井やまゆり園のホームページが、7月26日再開されました。 この1年間、何のメッセージも出さなかったので、当然事件についていろいろ書いてあるのだろうと思っていました。ところが… ごあいさつ 昨年7月26日、津久井やまゆり園…

ダイちゃん、辻さんとコラボ

日本フィルハーモニーのチェロ奏者江原望さんは昨年の演劇ワークショップにチェロ奏者として招かれたことがきっかけで、ぷかぷかさん達に惚れ込み、ダイちゃんとコラボを組んで何度か舞台に立ちました。 日本フィルのリレーコンサートでの舞台。 www.youtube…

もったいないけど、街の人に貸してあげるよ

すばらしい映像見つけました。障がいのある人が街を歩くと街の人たちが少しずつ変わっていく、ということがよくわかる映像です。 次郎くんは言葉がしゃべれません。でもどんどん街へ出て行きます。言葉がしゃべれなくても、いろんなところで人に話しかけ、う…

映像の中の幸せいっぱいの顔が、みんないい

相模原障害者殺傷事件へのすばらしい、元気いっぱいのメッセージです。 www.youtube.com ベイビィぼくには 大事な夢がある ……… しあわせになるため 生まれてきたんだ 生きていることが 大好きなのさ 映像の中の幸せいっぱいの顔が、みんないい。「生きてる」…

あの犯人の暮らした街に「ぷかぷか」があって、どこかで「ぷかぷか」と出会っていたら…

土曜日の上映会で杉浦さんとお話ししました。杉浦さんは有名(?)な二ツ橋大学の副学長さんです。本人は雑用係といっていましたが… 杉浦さんは、この二ツ橋大学で、相模原障害者殺傷事件をテーマにした集まりを何度かやっていて、私も参加した縁で、上映会…

明日の上映会は相模原障害者殺傷事件に向けたぷかぷかのやわらかな提案

障がいのある人たちと一緒にいて楽しいと思える関係は、豊かな空気感を生みます。空気感は社会を、ちょっとずつですか、やわらかく変えていきます。 社会の中では「障害者はいろんなことができない」「役に立たない」「社会の負担」といったマイナスイメージ…

そういった偏見をひっくり返してしまうくらいの幸せが

ゆうたくんの家族がhanaちゃんちに遊びに行ったそうです。 ameblo.jp ゆうたくんも hanaちゃんも、いわゆる「重度障がい児」です。毎日毎日大変なことが起こります。でも大変なことを大変なことと受け止めず、「またやってくれました!」という感じで、なん…

未来に向けて小さな希望が持てるような明るい話し合いができたら

6月17日(土)みどりアートパークで演劇ワークショップの記録映画と新しいプロモーションビデオの上映会をやります。 ●鮮明なチラシは下記をクリックして下さい。サイトの中にあるダウンロードボタンをクリックすると鮮明な大きなチラシが出てきます。 6月17日…

目の前のその一人から少しずつ…

今朝の神奈川新聞の「生きる証」ー地域の中でー というシリーズで「自分が変わり周囲も」というタイトルでぷかぷかの常連のお客さんオーヤさんが紹介されていました。 www.kanaloco.jp 子どもと一緒に毎日のようにクリームパンを買いに来たのがきっかけでお…

この人たちの、こんな世界が、社会を豊かにしてくれます。

わんどで誰かの似顔絵を描いたり、自画像を描いたりしました。 なんて楽しい人たちなんだと思います。 こういう世界が私たちのすぐそばにあることを幸せに思います。 こんな世界を持っている人たち、本当に大事にしたいです。 彼らのそのままを大事にしたい…

小さなことを積み上げるー相模原障害者殺傷事件を超える社会を作るために

ある雑誌から相模原障害者殺傷事件についての原稿を求められ書いたものです。 相模原事件の何が問題で、それに対してぷかぷかは何をやってきたのかを、かなりまとまって書く機会になりました。以前書いたこともあちこち引用していますが、こうやってまとめて…

彼らのチカラで街を元気に

藤が丘駅前のマザーズに行って社長と壁面に絵を飾る話をしてきました。 「あ、いいねぇ」なんて言ってました。 「これは障がいのある人たちの絵と言うより、アートだね」と言ってました。 正面横の柱にも飾ってみました。 この柱にはこの絵を飾ろうと思って…

人の心のドアをノックしに行く感じの映像になれば

昨日の日記に「心がほっこりするような映像のメッセージができたら、と思っています。」と書いたら、映像を作っている信田さんからこんなメールが来ました。 ●●● タイトルに「ほっこり」という言葉を使われていますが 「ほっこり」には「ほっとする」という…

心がほっこりするような映像のメッセージが作れたら

ぷかぷかのプロモーションビデオ第二弾を撮影中のpvプロボノの信田さんがミズキさんの歌う様子を撮影に来ました。ミズキさんは歌が得意で、月一回「ゆりの木カフェ」でお年寄りの方たちが集まって歌を歌ったりお茶を飲んだりする集まりに参加して昔のなつか…

レクイエムー未来への希望をもたらす演奏

表現の市場の「レクイエム」の演奏シーンをYouTubeにアップしました。これを聞きながら相模原障害者殺傷事件で犠牲になった方々のことを思い浮かべてください。そしてどうしてあのような事件が起こったのか、どうしてなんの罪もない障がいのある人たちが殺さ…

殺風景だった通路が、心あたたまる通路に変身

藤が丘駅前の大きな自然食品店「マザーズ」の壁をぷかぷかさんたちの絵で飾ろうと思っています。駅前の通路に面した壁です。 藤が丘の駅前から見て正面の太い柱の左側の面に「え?なに?あの絵、面白いじゃん」て思えるような思いっきり楽しい絵を飾ります。…

支援はしていたけれど、人として出会ってなかった

ぷかぷかの本を出す出版社の方と打ち合わせをした時、相模原障害者殺傷事件が話題となり、「どうして福祉事業所の職員だった人が、あんなことをやったんですか」と聞かれました。そのときはうまく説明できなかったのですが、その問いだけはずっと気になって…

「ぷかぷかさん」というとき「ああ、ぷかぷかさん」とやさしいこたえがかえってくるような社会

栗原貞子さんの詩に 「ヒロシマ」というとき「ああヒロシマ」とやさしくこたえてくれるだろうか… という言葉で始まる詩があります。「ああヒロシマ」とやさしいこたえがかえってくるためには、わたしたちは何をしなければならないかを語った詩です。 先日オ…

とんがった言葉ではなく、心の温泉浴

『セロ弾きのゴーシュ・ぷかぷか版』の背景画を企画した金子さんが表現の市場の感想を送ってくれました。金子さんらしい言葉で「表現の市場」を語っています。 「心の温泉浴やあ・・・『表現の市場』」 1月末の日曜日、ぷかぷか村の人たちが劇『セロ弾きのゴ…

いっしょに作った舞台、いっしょに生きた舞台

1月29日(日)第3回表現の市場をやりました。いつもなら次の日くらいにブログをアップするのですが、今回はさすがに疲れがたまって、ブログを書く気力がありませんでした。相模原障害者殺傷事件があって、いつも以上に気が張っていた気がします。 和太鼓のアラ…

プラス目線でおつきあい

相模原障害者殺傷事件を超える社会はどうやったら作り出せるのか、それは障がいのある人たちへのマイナス目線(「障がいのある人はなんとなくいや」「障がいのある人は怖い」「障がいのある人は能力が低い」「障がいのある人は効率が悪い」「障がいのある人…

相模原障害者殺傷事件から半年

相模原障害者殺傷事件から半年。NHKがすごくがんばっています。 www.nhk.or.jp 19人、一人ひとりのエピソードを書いていこう、という試みはすばらしいと思います。ただ書かれたエピソードが、まだまだ薄い感じがします。知ってる人はもっともっと書き込ん…

その人の生きた証は、その人が生きた意味をも語ります。

昨日、しんごっちのお母さんがぷかぷかに来ました。表現の市場で小児ホスピスの募金箱を置いてもらえないか、という話でした。ほんとうはお母さんが持って来る予定でしたが、知り合いの小学生に脳腫瘍が見つかり、余命何ヶ月かを宣告され、子どもと両親の支…

「ともに生きる社会かながわ憲章」はどこへ行ってしまったのでしょう。

やまゆり園の立て替えをめぐっての公聴会で、たくさんの批判が出ました。批判が出たにもかかわらず、県の方針は変えるつもりはないようです。公聴会も一回で終わりで、やる気のなさが露骨です。 www.kanaloco.jp 県知事も意義に耳を傾ける気はないようです。…

第3回表現の市場 やります!

2017年1月29日(日) 午後2時からみどりアートパークホールにて第3回表現の市場を開きます。 2016年7月、相模原で障がいのある人が19人も殺されるという痛ましい事件が起こりました。容疑者は「障害者はいない方がいい」「障害者は生きている意味がない」など…

そういう格闘こそが、この時代を語る言葉、未来を創り出す言葉を生み出すのだと思います。

今朝の朝日新聞の「政治断簡」、久々いい記事でした。 digital.asahi.com 「言葉は安易に振り回さない方が良い。わからないものはわからない、難しいことは難しいと言いながら、深く潜って、言葉をつかまえた方がいい。」 「自分自身の惨めさの中に潜って潜…